映画制作会社「新世界合同会社」の第1回プロデュース作品『ソワレ』の特報映像とティザービジュアルが公開された。
豊原功補、小泉今日子、外山文治らが立ち上げた新世界合同会社。和歌山が舞台となる『ソワレ』は、役者を目指して上京するも、生まれ育った海辺の街の高齢者施設で演劇を教えることになった岩松翔太が、ある事件をきっかけに施設で働く山下タカラと共に先の見えない逃避行に身を投じる様を描いた作品だ。岩松翔太役に村上虹郎、山下タカラ役に芋生悠がキャスティング。2020年晩夏に公開される。
「ソワレ」はフランス語で「陽が暮れた後の時間」「夜会」、劇場用語で「夜公演」を意味する。豊原功補はタイトルに「誰もが心の奥底に秘める癒えることのない傷や大切な想いを “一夜かぎりのソワレ(夜会)”に閉じ込め、次のまた新しい朝を迎え歩き出す」というメッセージを込めたとのこと。
特報映像では、翔太とタカラが身を潜める民家でラジオから流れる音楽に耳を傾ける姿をはじめ、2人が街を駆け抜ける様子、翔太が火のついたタバコを咥えるシーン、2人の背後に照らし出される影が手を取り合って体を揺らす場面、「それは、ひそやかな永遠。」というコピーなどが確認できる。
使用されている楽曲は“How many times did I kiss you ?”。『ソワレ』の音楽監督である亀井登志夫と、故・亀井知永子の共作で、知永子の闘病の折に病室のベッドで歌詞を書き上げ、枕元でメロディーを制作したという。亀井知永子の最期の作品でもある同局についてを外山監督は「もし永遠というものがあるならこういうことをいうのだろうと心が震えました」とコメント。
ティザービジュアルには自転車に乗って逃避行する翔太とタカラの姿が写し出されている。なお、テアトルシネマグループ全館では劇場ごとに雰囲気の異なる10カラー以上のティザーチラシ、「超特報映像」が公開されているとのこと。
- 作品情報
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『ソワレ』
2020年夏公開監督・脚本:外山文治 村上虹郎 芋生悠 岡部たかし 康すおん 塚原大助 花王おさむ 田川可奈美 江口のりこ 石橋けい 山本浩司 配給:東京テアトル 上映時間:111分
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