ドキュメンタリー映画『私はあなたのニグロではない』が再上映される。
2018年に日本公開された同作は、アメリカ黒人文学を代表する作家ジェームズ・ボールドウィンの原作を映画化したもの。黒人が奴隷として扱われていた20世紀初頭から、ボールドウィンの盟友だったマーティン・ルーサー・キングやマルコムXらが登場する1960年代、未だ差別が終わらない現代の抗議運動「Black Lives Matter」に至るまで連綿と続くアメリカの人種差別と暗殺の歴史に迫る。語りはサミュエル・L・ジャクソン。監督はハイチ出身のラウル・ペック、日本語字幕の監修は柴田元幸が務めた。
今回の再上映は、黒人男性ジョージ・フロイドが警察官に首を押さえつけられて亡くなった事件を発端に世界中で広がりを見せる「Black Lives Matter」や、アメリカの音楽業界によるストライキ「Blackout Tuesday」など黒人差別に強い関心が寄せられていることを受けたもの。
6月12日から東京・アップリンク吉祥寺、6月19日から京都・アップリンク京都、6月26日から愛知・刈谷日劇で上映される。
- 作品情報
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『私はあなたのニグロではない』
2020年6月12日(金)からアップリンク吉祥寺ほかで公開監督:ラウル・ペック 原作:ジェイムズ・ボールドウィン 語り:サミュエル・L・ジャクソン 上映時間:93分 配給:マジックアワー関連リンク
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