ドイツを揺るがせたシーラッハの小説が映画化 『コリーニ事件』冒頭映像

映画『コリーニ事件』の冒頭シーンが公開された。

6月12日から東京・新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開される同作は、ドイツの刑事事件弁護士として活動するフェルディナント・フォン・シーラッハの同名小説をもとにした作品。小説版の作中で語られた「法律の落とし穴」がきっかけとなり、出版から数か月後の2012年1月にドイツ連邦法務省が省内に調査委員会を設置したという。

物語の舞台はドイツ。新米弁護士カスパー・ライネンは、30年以上にわたって模範的な市民として働いてきたイタリア人コリーニが大物実業家を殺害した事件の国選弁護人に任命されるが、調査を進める内に自身の過去などに向き合うこととなるというあらすじだ。カスパー・ライネン役をエリアス・ムバレク、黙秘を貫く被告人コリーニ役をフランコ・ネロが演じる。監督はマルコ・クロイツパイントナー。

ホテルの廊下を歩くコリーニの後ろ姿から始まる冒頭シーンには、リングの上でシャドーボクシングをするライネンの姿や、男性がコリーニを笑顔でスイートルームに招き入れる様子、男性がコリーニに「どこの新聞社でしたっけ?」と尋ねるシーン、血の足跡を残しながらホテルのロビーに辿り着いたコリーニがフロント係に「奴は死んだ、最上階のスイートだ」と告げる場面などが映し出されている。

同作はより幅広い年代の人々が解釈しやすいよう、原作となる小説の筋立てや設定を改変したとのこと。完成した映画を観た原作者のシーラッハは「自分より台本作家の方が物語作りがうまい!」と評したという。


作品情報

『コリーニ事件』

2020年6月12日(金)から新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開
監督:マルコ・クロイツパイントナー 原作:フェルディナント・フォン・シーラッハ『コリーニ事件』(創元推理文庫) 出演: エリアス・ムバレク アレクサンドラ・マリア・ララ ハイナー・ラウターバッハ フランコ・ネロ 上映時間:123分 配給:クロックワークス
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