プロジェクト『芸術は、自粛できない。』がスタートした。
同プロジェクトは、新型コロナウイルスの影響を受けて文化芸術活動を続けることが困難となった舞台表現者の活動を応援することを目的としたもの。「芸術は、自粛できない。」をテーマに掲げている。発起人は柴田菜々子。新型コロナウイルスの状況が落ち着くまでの期間限定プロジェクトになる予定だという。
プロジェクトの第1弾として、本日6月19日に活動再開に向けた映像『舞台交響曲』を公開。酒井はな、中村橋吾、中村梅、島地保武、柿崎まりこ、川村美紀子のほか、バイオリン、サックス、笛などの複数の演奏者を含む全22人の舞台表現者が出演している。映像内で流れるラジオ体操の音楽は、音楽家の佐藤教之が編曲。準備の意味合いを含むラジオ体操の音楽を使用する事で、「いつでも再開できる」「本番を待ち構えている」というメッセージを表現しているとのこと。
6月末から7月にかけてはソロ映像を配信。新型コロナウイルス感染拡大防止を意識した「3密」を避けた状態でのイベントも年内に実施予定だ。
柴田菜々子(『芸術は、自粛できない。』発起人)のコメント
4月ネガティブなニュースが多く、舞台業界も壊滅的な中、職が無くなる仲間を目の前にして、少しでもポジティブなメッセージを発信したいと思いました。知り合いのクリエイターに相談したことをきっかけに、映像制作を生業にするクリエイターたちが、想いに共感し一緒にプロジェクトを興してくれました。有志プロジェクトにも関わらず、テーマに共感してくださった表現者の方々が快く参加いただき・・自粛解除後の撮影では、「家以外で数ヶ月ぶりに踊るよ」と言うダンサーたちの身体からは、踊る喜びをひしひしと感じ、有り余るエネルギーが溢れ出ているのが非常に印象的な撮影でした。映像制作を通じ「芸術はこんなにも人の心を動かし、豊かにしてくれる」と改めて深く感じた瞬間です。
この映像では、再開に向けて表現者たちの変わらぬ姿勢を通じ、不安を抱える方々の背中も
押せたらと思いながら仲間と制作しました。同時に、日本にはこんなに素晴らしいアーティ
ストがいることを多くの方に伝えられたら嬉しく思います。このご縁をきっかけに、動画のものを生演奏とダンサーなど、リアルにも展開したいと考えています。今後のイベント展開に向けて、私自身が所属するダンスプラットフォームSooNが参加し、withコロナでも楽しむことができる観劇イベントをプロジェクトと一緒に模索し発信を加速していきます。村林慶一(六行会ホール理事長)のコメント
映像メッセージご苦労様です。またアーティストの皆様ボランティア参加ありがとうございます。六行会は映像の会場提供をし、アーティストの皆さんを応援させていただきました。六行会ホールも行政機関の要請に伴い、感染予防のため4月~7月まで全てキャンセルで休業しております。各劇団及びアーティストの皆様と長い付き合いをして頂いたことを鑑み、一年前の予約でも会場使用料を全額返金することにいたしました。又各劇団及びアーティストの皆様が元気に展開できることを祈願しています。