映画『楢山節考』『武士道残酷物語』が7月3日から東京・丸の内TOEIでデジタル上映される。
1983年の『カンヌ国際映画祭』パルムドールを受賞した今村昌平監督の『楢山節考』は、深沢七郎の同名小説をもとにした作品。信州の山深い寒村を舞台に、70歳を目前にした老女が土地の習わしに従い雪の降る日、息子に背負われて楢山に捨てられに行くというあらすじだ。主人公・辰平役の緒形拳、その母・おりん役の坂本スミ子、清川虹子、倍賞美津子らが出演。撮影は長野・北安曇郡の小谷村の廃村にオープンセットを組み、1年間にわたって行なわれた。
1963年の『ベルリン国際映画祭』金熊賞を受賞した今井正監督の『武士道残酷物語』は、南條範夫の小説『被虐の系譜』をもとに、7代にわたる残酷の歴史を描いた作品。中村錦之助が戦国時代の武士、特攻隊員、現代のサラリーマンなど7役を演じたほか、有馬稲子、岸田今日子らが共演した。
デジタル上映にあわせて丸の内TOEIのロビーには両作品の受賞トロフィーが展示される。
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『楢山節考』『武士道残酷物語』デジタル上映
2020年7月3日(金)~7月16日(木) 会場:東京都 丸の内TOEI 料金:1,100円