『「Kesho」写真展』が7月18日から東京・銀座の蔦屋書店で開催される。
「Kesho」は、歌舞伎メイクの新しい表現にチャレンジするプロジェクト。歌舞伎の化粧を現代のメイクでアレンジし、「新しい歌舞伎メイク」を追求する。
松本幸四郎とメイクアップアーティストの鷲巣裕香が挑んだ「歌舞伎化粧の新しい表現」を紹介する『「Kesho」写真展』は、「写真の町」として知られる北海道・東川町の協力のもと制作。7月19日からは新型コロナウィルス感染症対策として一部作品のオンラインビューイングを実施する。オンラインストアでは7月18日から展示品のプリントを販売。7月2日10:30から予約を受け付ける。
『「Kesho」写真展』の開催を記念し、7月19日に蔦屋書店のイベントスペースで、松本幸四郎、鷲巣裕香、写真家・吉田多麻希のトークイベントを実施。対象作品を購入するとイベントに参加できる。参加申込みは7月2日10:30からオンラインストアで受付開始。一部の作品を購入すると、松本幸四郎から作品に関する解説を聞くことができる「お手渡し会」も開催予定だ。
なお、2021年に北海道東川町文化ギャラリーで大規模な展示を行なう予定とのこと。
松本幸四郎のコメント
邪気から身を守るために目、鼻、口、耳へ紅を差したことが始まりの歌舞伎化粧。
信仰心から生まれた化粧は“絵画的美”へと進化しました。歌舞伎が誕生して417年。歌舞伎には、長い年月を生き抜いてきた“鋭い嗅覚”があります。阿国歌舞伎という女性が披露していたものが、男性だけの世界に変化し、男性が女性役をする“女形”が誕生しました。舞台の上で微動だにせず隈取りをした顔で睨みを利かせる、“無音”、“静止”で観客を注目させました。
歌舞伎は時代の流れを嗅ぎ取り、“少し先”を走って人々を誘う。この“少し先”という距離が絶妙だと思うのです。
歌舞伎であるために必要不可欠な化粧。別人になることができる“変身”であり、堂々たるフィクションであるファンタジーの象徴です。
歌舞伎化粧の歴史が生んだ“型”に誇りを持ち、“少し先”をメイクアップアーティストの鷲巣裕香さん、フォトグラファーの吉田多麻希さん、エキシビションアートディレクションに上西祐理さん、エキシビションプロデュースに丸橋裕史さん。共に刺激的に心から楽しんだ417年目から始まる1ページ目です。
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『「Kesho」写真展』
2020年7月18日(土)~8月2日(日) 会場:東京都 銀座 蔦屋書店 アートウォールギャラリー 料金:無料