映画『越年 Lovers』が12月に公開することが決定。メインキャストのコメントと場面写真が発表された。
グオ・チェンディが監督と脚本を務めた同作は、岡本かの子『越年 岡本かの子恋愛小説集』『老妓抄』をもとにした作品。日本・山形、台湾の首都・台北と彰化県の海辺の町、マレーシア・クアラルンプールを舞台にしたラブストーリーを描く。監督が山形の雪と桜にインスパイアされ、撮影が決まったという日本パートは、久しぶりに帰郷する主人公・寛一役
に山形出身の峯田和伸(銀杏BOYZ)、寛一の幼なじみで初恋相手の碧役に同じく山形出身の橋本マナミがキャスティング。『第15回山形国際ムービーフェスティバル2019』で初上映された。
場面写真には、ギターを手にする寛一と本を広げる碧の姿や、碧が雪景色の中で笑みを浮かべる様子などが写し出されている。グオ・チェンディ監督は、同じ越年の風景でも山形のマイナス20℃の雪景と30℃を越すクアラルンプールとのコントラストが映し出された『越年 Lovers』について、「それは、時に冷め、時に熱を帯びる愛情のプロセスのようでもあった」とコメント。
峯田和伸のコメント
撮影が行われたのは僕が生まれ育った山形の街でした。辺り一面、真っ白な雪景色。夜になって照明がつけられ、長靴で雪道を踏む足音だけが聞こえる。写し取られた映像を見ると、まるで北欧映画のワンシーンのようでした。かつて僕が生きていて、そして今は僕だけがいないような山形の静けさの中で、橋本マナミさんと目と目を合わせました。吸い込まれそうでした。真っ白なまま、あたたかい映画になっています。
橋本マナミのコメント
このたび碧役を演じさせていただきました橋本マナミです。こんなに真っ直ぐで透き通るような純愛の物語を演じるのは初めての事でドキドキしていました。峯田和伸さん演じる寛一と対峙したときに色々な感情が溢れてきましたが、同郷の峯田さんのおかげでリラックスして演じることができました。地元の方も出演者として出られているシーンがいくつかあり、山形ならではの温かさも感じられる作品です。山形の美しい雪景色を舞台にした寛一と碧の純愛を楽しんで頂けたら嬉しいです。
- 作品情報
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『越年 Lovers』
2020年12月公開監督・脚本:グオ・チェンディ 原作:岡本かの子『越年 岡本かの子恋愛小説集』(KADOKAWA)、『老妓抄』(新潮文庫) 出演: 峯田和伸 橋本マナミ オスカー・チュウ ユー・ペイチェン ウー・ホンシュウ 菜葉菜 吉村和彬 岡野一平 結城貴史 配給:ギグリーボックス 上映時間:116分
Special Feature
Crossing??
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