『ドキュメンタリードラマ「Akiko’s Piano 被爆したピアノが奏でる和音」』が8月15日にBSプレミアム、BS4Kで放送される。
1945年の広島原子爆弾投下により被曝し、1946年に19歳で生涯を閉じた女性・河本明子にスポットを当てる同作。広島・三滝町に家族と共に暮らし、ピアノ演奏を喜びとする河本明子が、戦況の悪化に伴って音楽から引き離され、勤労奉仕に駆り出されていく姿を描く。
河本明子の遺品である「明子さんのピアノ」は2005年に修復され、これまでにマルタ・アルゲリッチ、シャルル・リシャール=アムラン、ピーター・ゼルキン、ベンジャミン・フリスらが演奏。8月5日と6日には藤倉大が「明子さんのピアノ」をモチーフに作曲した“ピアノ協奏曲第4番「Akiko's Piano」”が初演される。
主人公の河本明子役を芳根京子、明子の父・源吉役を田中哲司、明子母・シヅ子役を真飛
聖、明子の彼女の夢を応援するも召集されてしまう教師の竹内役を町田啓太が演じる。脚本は田中眞一が手掛けた。撮影は7月に実施予定。
芳根京子のコメント
台本の表紙に、明子さんにとって大切な大切なピアノとトマトの絵が描いてありました。私も幼い頃からピアノとトマトが大好きで、沢山の思い出があるものたちです。そんな運命を感じる明子さんの一生を、丁寧に繊細に生きます。精一杯頑張ります。
田中哲司のコメント
原爆を題材にした数々の作品の中で、今回の主人公はピアノです。被爆してもなお、懸命に生き残ったピアノと、倒れていった少女。そしてその時代を懸命に生きた人々の物語。
僕たち、原爆を知らない世代にとって、それは想像の範囲でしかないのですが、至純の気持ちで取り組もうと思っています。真飛聖のコメント
75年前に本当にあったピアノが大好きだった女の子とその家族の物語‥‥今回出演させていただくことで、初めて知りました。主人公明子の純粋な心、淡い恋、家族の絆が繊細に描かれているドラマだと思います。
広島の原爆の恐ろしさだけではなく、その時代を懸命に生きたそれぞれの人生に想いを馳せていただけたら嬉しいです。町田啓太のコメント
河本明子さんの日記にも登場する先生をモチーフにした役を演じさせて頂くことになりました。この作品に参加することができ、気が引き締まる思いです。みなさんの心に届くように真心を持って作品づくりに挑戦したいと思います。
- 番組情報
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『ドキュメンタリードラマ「Akiko’s Piano 被爆したピアノが奏でる和音」』
2020年8月15日(土)18:00〜19:29にBSプレミアム、BS4Kで放送脚本:田中眞一 出演: 芳根京子 田中哲司 真飛聖 町田啓太 ほか
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?