スリラー映画『ウルフ・アワー』が7月31日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷の『未体験ゾーンの映画たち2020 延長戦』で公開される。
『サンダンス映画祭2019』で正式上映された同作の舞台は、治安の悪化により無法地帯と化し、女性ばかりを狙う実在の連続殺人者「サムの息子」が街を恐怖に陥れていた1970年代後半のアメリカ・ニューヨーク。カウンターカルチャーの旗手としてキャリアを築くも、ある事件をきっかけに筆を断ち、自宅に閉じこもっていた作家ジューンのもとにある人物が訪ねてくることから物語が展開される。原題は『THE WOLF HOUR』。
サウスブロンクスのアパートに暮らすジューン役を演じるのはナオミ・ワッツ。同作の製作総指揮も兼任している。アリステア・バンクス・グリフィンが監督と脚本を務め、『エジソンズ・ゲーム』のダニー・ベンジーとソーンダー・ジュリアーンズが音楽を手掛けた。
発表とあわせて予告編とビジュアル、場面写真が公開。予告編には、「連続殺人鬼からの手紙が届きました。“ドブの中からこんにちは サムの息子より”」という言葉をはじめ、ジューンが鳴り続けるインターフォンに「何なの? 降りて来いって?」と声を荒げる様子や対談相手の「あなたの本は不快だと」という発言に目を見開く姿、「誰かが私を狙ってる、何とかして」と懇願するジューンに男が「見返りは?」と顔を近づける場面、停電によって闇に包まれた街で人々が暴動するシーン、ドアを開けたジューンと「“ドブの中からこんにちは”」という声が重なる様などが確認できる。
ビジュアルには「悪意が、わたしを狂わせる」というコピーが添えられている。
- 作品情報
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『ウルフ・アワー』
2020年7月31日(金)から公開監督・脚本:アリステア・バンクス・グリフィン 音楽:ダニー・ベンジー、ソーンダー・ジュリアーンズ 出演: ナオミ・ワッツ ジェニファー・イーリー エモリー・コーエン ケルヴィン・ハリソン・Jr 上映時間:99分 配給:クロックワークス
Special Feature
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