映画『フェデリコという不思議な存在』が8月に東京・アップリンク渋谷で公開される。
フェデリコ・フェリーニ監督の生誕100周年を記念して上映される同作は、エットレ・スコーラ監督による2013年のドキュメンタリードラマ。エットレ・スコーラはフェリーニが風刺雑誌の編集部で働いていた頃の同僚で、映画監督として『醜い奴、汚い奴、悪い奴』『La Terrazza』『ル・バル』といった作品を手掛けている。
『フェデリコという不思議な存在』は、『8 1/2』『道』などの監督作品で知られ、「映像の魔術師」と称されたフェデリコ・フェリーニの素顔に迫る作品。前半は脚本家として頭角を現していくフェリーニを描いた再現ドラマ、後半は映画制作の裏話を中心に、1939年からフェリーニが亡くなる1993年までのエピソードを、実際の映像やフェリーニ作品へのオマージュを込めた歌と踊り、フェリーニ作品の映像などを交えて描いている。当時の映像にはフェリーニ本人も登場し、オーディション風景や葬儀の映像も使用されている。
再現ドラマパートで若き日のフェリーニを演じるのはトンマーゾ・ラゾッティ。さらに、老年期のフェリーニ役でマウリツィオ・デ・サンテス、幼年期のエットレ・スコーラ役でジャコモ・ラゾッティ、成長したエットレ・スコーラ役でジュリオ・フォルジェス・ダヴァンツァーティがキャストに名を連ねている。
- 作品情報
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『フェデリコという不思議な存在』
2020年8月にアップリンク渋谷で公開監督:エットレ・スコーラ 脚本:パオラ・スコーラ、シルヴィア・スコーラ、エットレ・スコーラ 出演: トンマーゾ・ラゾッティ マウリツィオ・デ・サンテス ジャコモ・ラゾッティ ジュリオ・フォルジェス・ダヴァンツァーティ エルネスト・ダルジェリオ エミリアーノ・マルティーノ ヴィットリオ・ヴィヴィアーニ セルジョ・ピエラッティーニ 配給:パンドラ
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