リチャード・スタンリー監督の映画『カラー・アウト・オブ・スペース―遭遇―』に寄せた著名人コメントが到着。あわせて新たな場面写真が公開された。
H・P・ラヴクラフトの小説を原作とする同作は、大都市の喧騒を逃れ、閑静な田舎に移り住んだガードナー家のネイサン、妻テレサ、長女ラヴィニアが隕石の激突をきっかけに、心と体に影響をおよぼす地球外変異体との闘いに明け暮れる様を描いた作品。7月31日から東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋ほか全国で公開される。
ネイサン役にニコラス・ケイジ、テレサ役にジョエリー・リチャードソン、ラヴィニア役にマデリン・アーサーがキャスティング。製作はニコラス・ケイジ主演の『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』のプロデューサー陣が務めた。
コメントを寄せたのは、小島秀夫、ナマニク、園子温、森瀬繚。イラストレーター・海野なまこによる応援イラストも寄せられている。
小島秀夫のコメント
「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」のスタッフが「ラヴクラフト」作品を?!しかも「ブロブ」で「物体X」?!さらに監督はあの「ハードウェア」のカルト監督!?だが観るべきはそこではない。強烈なライティング、森、樹、花、髪、昆虫、爬虫類、野菜、氷、建物やセット、アルパカに到るまで、いろんな色が緻密に配置されている。
“色という恐怖”に洗い流され、あなたは真っシロに青ざめるだろう。
それが“宇宙からの色(カラー・アウト・オブ・スペース)”との遭遇だ。
最後にイライジャ・ウッド、また楽しみをありがとう。ナマニクのコメント
ニコラス・ケイジのエキセントリックな芝居も、アルパカの存在感も、グロテスクな怪物も、何か決定的な要素が歪み、間違っているように思える。正に名状しがたき作品。
この映画が”魅せる”冒涜的な色は、それほどまでに慄然たる衝撃を与え、脳を麻痺させる。園子温のコメント
ニコラス・ケイジが素晴らしい。彼がアカデミー主演男優賞に輝く演技派であった事を再確認させられた。
彼のせいで(おかげで?)この映画は想像を絶する気持ち悪いものになった。森瀬繚のコメント
宇宙の彼方より到来した形なき何かの侵蝕を描くH・P・ラヴクラフトの最高傑作が、時代を一八八〇年代から現代へと移し、死を告げる夜鷹の啼き声に乗ってスクリーン上に蘇る!二〇一〇年代の映像技術がこれほどまでの肉薄を可能とした、「いかなる言葉でも言い表せない奇妙な色」に刮目せよ!
- 作品情報
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『カラー・アウト・オブ・スペース―遭遇―』
2020年7月31日(金)からシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国で公開監督:リチャード・スタンリー 原作:H・P・ラヴクラフト『宇宙の彼方の色 新訳クトゥルー神話コレクション5』(星海社FICTIONS)、「宇宙からの色」『ラヴクラフト全集4』所収(創元推理文庫) 出演: ニコラス・ケイジ ジョエリー・リチャードソン マデリン・アーサー 上映時間:111分 配給:ファインフィルムズ関連リンク
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