Phewのニューアルバム『Vertigo KO』が9月4日にリリースされる。
1979年にパンクバンド「アーント・サリー」のボーカリストとしてデビューしたPhew。バンド解散後の1980年からソロ活動を開始し、これまでに坂本龍一やコニー・プランク、山本精一、小林エリカ、アナ・ダ・シルヴァ(THE RAINCOATS)ら国内外のアーティストとコラボレーションしている。
同作は、これまでにブラック・ロッジ、ボグダン・ラチンスキー、His Name Is Aliveらの未発表音源を発表してきたレーベル「Disciples」からリリース。CDは日本のみの販売で、5月に「超少数入荷販売」されたカセット『Vertical Jamming』の内容を加えた2枚組CDで構成されている。
1枚目のCDには、アルバム『Light Sleep』『Voice Hardcore』と同時期に録音された楽曲と、今回のリリース用に制作依頼された新曲を収録。アルバムには20ページのブックレットが付属し、Phewについての文章と、表紙でも使用されている塩田正幸の写真が収められている。
今回の発表に伴い、「寂れたショッピングモール」を舞台にしたLisa Aokiによるトレイラー映像が公開。ディスクユニオン限定で数量限定のTシャツセットも販売する。
Phewのコメント
このアルバムは、2017年から2019年、10年代の終わり、この閉塞的な期間に制作された音のスケッチです。
言い換えるなら、幻想に浸るでもなく、音楽へ逃避するでもなく、また世界観を提示するものでもなく、2010年代後半のある個人のドキュメンタリーミュージックです。
このアルバムの隠されたメッセージは、「なんてひどい世界、でも生き残ろう」です。
- リリース情報
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Phew
2020年9月4日(金) 価格:2,500円(税抜) BRC-654
『Vertigo KO』国内盤(2CD)[CD1] 『Vertigo KO』 1. The Very Ears Of Morning 2. The Void 3. Let's Dance Let's Go 4. The Very Ears Of Dusk 5. All That Vertigo 6. Midnight Awakening 7. Hearts And Flowers [CD2] 『Vertical Jamming』 1. Cheers 2. Encore 3. Drone
Special Feature
Crossing??
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