映画『アウェイデイズ』が10月16日から東京・新宿シネマカリテほかで公開される。
完成から約11年の歳月を経て日本初公開される同作は、ケヴィン・サンプソンの小説をもとに「カジュアルズ」の黎明期を描いた青春映画。物語の舞台は1979年のイギリス・マージーサイドのバーケンヘッド。下級公務員のカーティとギャング集団「パック」のエルヴィスはEcho & The Bunnymenのライブで出会い、次第に誰にも邪魔できない友情を育んでいくが、やがてカーティがエルヴィスに警告されながらも危険な世界の扉を徐々に開き始めるというあらすじだ。パット・ホールデンがメガホンを取り、原作者のケヴィン・サンプソンが脚本を手掛けた。
イギリスでは毎週末にサッカースタジアムに通う労働者階級のファッションを「Football Casual」と呼び、フーリガンの別称として「カジュアルズ」を使用。1970年代終盤にはリヴァプールのサポーターたちがチームに帯同してヨーロッパを周り、アディダスのスニーカーを履いてロンドンのチームとの試合を観戦し、それを見たロンドンの住人たちが衝撃を受けて真似ていったというムーブメントがあった。「カジュアルズ」は後にロンドンでの呼称として広まった。
劇中ではUltravox、The Rascals、Cabaret Voltaire、Magazine、The Cure、Joy Division、Echo & The Bunnymen、The Mekons、The Jam、エルヴィス・コステロ、Dalek I、The Teardrop Explodes、Orchestral Manoeuvres In The Dark、The Human League、Wire、Gang Of Fourの楽曲が使用されている。
- 作品情報
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『アウェイデイズ』
2020年10月16日(金)から新宿シネマカリテほかで公開監督:パット・ホールデン 脚本:ケヴィン・サンプソン 原作:ケヴィン・サンプソン『AWAYDAYS』 出演: ニッキー・ベル リアム・ボイル スティーブン・グレアム イアン・プレストン・デイビーズ ホリデイ・グレインジャー サシャ・パーキンソン オリヴァー・リー ショーン・ワード マイケル・ライアン リー・バトル レベッカ・アトキンソン ダニエレ・マローン デヴィッド・バーロウ アンソニー・ボロウズ ほか 上映時間:105分 配給:SPACE SHOWER FILMS
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?