黒沢清監督の映画『スパイの妻』のポスタービジュアル、90秒予告編が公開された。
『第77回ヴェネチア国際映画祭』コンペティション部門に日本作品で唯一選出された同作は、1940年代の兵庫・神戸を舞台に、戦争に翻弄されながらも自身の信念と愛を貫き通そうとする女性の姿を描いた作品。満州に赴いていた貿易商の夫・福原優作が持ち帰った重大な秘密を目にしてしまう妻・聡子役を蒼井優、満州で恐ろしい国家機密を偶然知り、正義のため事の顛末を世に知らしめようとする優作役を高橋一生が演じた。脚本は黒沢監督に加えて、濱口竜介、野原位が担当。公開は10月16日。
長岡亮介が手掛けた音楽を使用した予告編では、女性の死体や、東出昌大演じる泰治が聡子と優作の動向に疑いの目を向けるシーン、「満州から連れ帰った女」「油紙に包まれたノート」「金庫にフィルム」という文字が浮かび上がる様子、スパイ疑惑で連行された優作の「誰が通報した?」という問いに「あなたもよくご存じの方だ」と泰治が答える場面などが確認できる。
ポスタービジュアルには「太平洋戦争前夜。愛と正義に賭けたふたりがたどり着くのは、幸福か、陰謀か――。」というコピーと共に、正面を見つめる聡子、ドアの外に目をやる優作、2人越しに睨みつける泰治の姿が写し出されている。
- 作品情報
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『スパイの妻』
2020年10月16日(金)から新宿ピカデリーほか全国で公開監督:黒沢清 脚本:濱口竜介、野原位、黒沢清 音楽:長岡亮介 出演: 蒼井優 高橋一生 坂東龍汰 恒松祐里 みのすけ 玄理 東出昌大 笹野高史 上映時間:115分 配給:ビターズ・エンド関連リンク
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