東山紀之×谷原章介が初共演 宮本亞門演出の舞台『チョコレートドーナツ』

宮本亞門演出の舞台『PARCO劇場オープニング・シリーズ「チョコレートドーナツ」』が、12月7日から東京・渋谷のPARCO劇場で上演される。

同作は、1979年のウェスト・ハリウッドを舞台に、ゲイの男性が育児放棄された障がいを持つ子供を育てたという実話に着想を得て製作されたトラヴィス・ファイン監督の映画『チョコレートドーナツ』の世界初となる舞台版。1970年代のアメリカのヒットナンバーを使用したショーシーンと法廷ドラマを織り交ぜながら、愛と希望、未来を求めて苦闘する人間の姿を描く。

シンガーを夢見ながらショーパブの口パクダンサーとして日銭を稼ぐ主人公ルディ役に東山紀之、ルディと共にダウン症のある少年マルコを育てようと世間と闘う地方検事ポール役に谷原章介がキャスティング。初共演となる。マルコ役は実際にダウン症のある高橋永と丹下開登のダブルキャスト。共演者には高畑淳子、モロ師岡、堀部圭亮、八十田勇一らが名を連ねる。

チケットの販売は10月25日からスタート。東京公演終了後には長野、宮城、大阪、愛知で地方公演を行なう。

宮本亞門のコメント

この難役に東山さんが挑戦することに、心から敬意を表します。今までドラァグクイーン役は日本でも多くの男優が演じてきましたが生半可ではできません。特に今回のルディは、傷つき、ボロボロになっても真っ向から社会と戦う、愛情深い人間です。原作の映画でもアラン・カミング氏が壮絶な演技で観客の心を鷲掴みにしました。東山さんは、蜷川幸雄氏が演出した「さらばわが愛 覇王別姫」や「サド侯爵夫人」で女形や女性を演じられていますし、今回の生々しいドラァグクィーン・ルディをどう演じるか、演出家としてとても楽しみです。また、谷原さん演じるポールも作品を通して戸惑い変化していく難しい役です。東山さん、谷原さん、そしてダウン症のある少年マルコ役の高橋君、丹下君がみせる愛の姿、このコロナ禍で、本気で挑む舞台に是非ご期待ください。

東山紀之のコメント

この作品は苦しい状況の中でも“愛”や“希望”の為に必死に立ち向かう人間の姿を描いています。
私が演じるルディは、感情の起伏が激しいけれど、愛情深い人物なので、とても難しい役柄だと感じています。
宮本亞門さんが表現する世界観を楽しみながら全身全霊で演じたいと思います。
ルディとして、谷原さん演じるポールとダウン症のある少年マルコ役の高橋くん、丹下くんを最後まで愛し抜きます。
ドラァグクイーンのショーシーンでは様々なダンスを披露しますし、名曲の歌唱シーンもありますので、どうぞ楽しみにしていて下さい。

谷原章介のコメント

「チョコレートドーナツ」甘いタイトルですが切なくて悲しくも温かい物語。劇場で映画を観て大好きになった作品でした。
今回、東山さんのドラァグクイーン姿、踊り、歌、そして何よりダウン症のある役者さん高橋さん丹下さんとお芝居できることが楽しみ。亞門さんの演出が優しくそして暖かく皆を包み込んでくれる事間違いなしです。深いテーマはそこにありますが、まずは難しい事抜きにして楽しんでいただきたいと思います!

イベント情報

『PARCO劇場オープニング・シリーズ「チョコレートドーナツ」』

2020年12月7日(月)~12月30日(水) 会場:東京都 渋谷 PARCO劇場
演出:宮本亞門 原作:トラヴィス・ファイン 翻案・脚本:谷賢一 訳詞:及川眠子 出演: 東山紀之 谷原章介 堀部圭亮 八十田勇一 大西多摩恵 下総源太朗 まりゑ エミ・エレオノーラ 矢野デイビット 高橋永 丹下開登 穴沢裕介 佐々木崇 高木勇次朗 シュート・チェン 米澤拓真 モロ師岡 高畑淳子 ※高橋永、丹下開登はダブルキャスト
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