映画『ヒトラーに盗られたうさぎ』が11月に東京・シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開される。
『おちゃのじかんにきたとら』などで知られ、昨年95歳で亡くなった絵本作家ジュディス・カーの自伝的小説『ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ』を原作とする同作は、1933年、ヒトラーの台頭によってナチスが政権を握る直前にその迫害から逃れるために家族と共に故郷ドイツを出国し、スイス、フランスを経て1936年にイギリスに渡ったジュディス・カー自身の少女時代の過酷な亡命生活の体験をもとに、「9歳の少女アンナ」が貧困や差別などの困難を乗り越えながら家族との絆を深めていく姿を描く。
主人公アンナ役は千人の中から選ばれたというリーヴァ・クリマロフスキ。アンナの父役を『帰ってきたヒトラー』のオリヴァー・マスッチが演じたほか、母役のカーラ・ジュリ、アンナとその家族を気に掛けるユリウス役のユストゥス・フォン・ドホナーニ、兄マックス役のマリヌス・ホーマンが共演している。監督は『名もなきアフリカの地で』で『第75回アカデミー賞』外国語映画賞を受賞したカロリーヌ・リンク。
- 作品情報
-
『ヒトラーに盗られたうさぎ』
2020年11月にシネスイッチ銀座ほか全国で順次公開監督:カロリーヌ・リンク 脚本:カロリーヌ・リンク、アナ・ブリュッゲマン 出演: リーヴァ・クリマロフスキ オリヴァー・マスッチ カーラ・ジュリ 上映時間:119分 配給:彩プロ
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?