『鵞鳥湖の夜』クラシック版アートポスター公開　コンビーフ太郎がデザイン

2020.09.16 Wed

映画『鵞鳥湖の夜』のクラシック版アートポスタービジュアルが公開された。

『第72回カンヌ国際映画祭』コンペティション部門に正式出品された同作の舞台は、ギャングの縄張り争いが激化する2012年の中国・鵞鳥湖の周辺地域。誤って警官を射殺してしまい、自らに懸けられた報奨金を妻と息子に残そうと画策するチョウは、妻の代理としてやってきた見知らぬ娼婦アイアイと行動を共にするが、やがて警察や報奨金の強奪を狙う窃盗団に行く手を阻まれ、後戻りのできない袋小路に迷い込んでいくというあらすじだ。

刑務所を出所して古巣のバイク窃盗団に舞い戻ったチョウ役にフー・ゴーがキャスティング。共演者にはグイ・ルンメイ、リャオ・ファン、レジーナ・ワンが名を連ねる。『薄氷の殺人』で『第64回ベルリン国際映画祭』金熊賞、銀熊賞を受賞したディアオ・イーナンがメガホンを取った。

数量限定の来場者特典となるクラシック版アートポスターは、コンビーフ太郎によるデザイン。公開日の9月25日から配布される。配布劇場は、東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、ユナイテッド・シネマとしまえん、大阪・シネ・リーブル梅田、兵庫・シネ・リーブル神戸、名古屋・愛知のセンチュリーシネマ、京都・アップリンク京都、福岡・ユナイテッド・シネマキャナルシティ13、北海道・ユナイテッド・シネマ札幌。

ディアオ・イーナン監督は同ポスターについて「とても気に入った」とコメント。コンビーフ太郎は「纏わりつくような湿気と、それとは対照的な乾ききった暴力性、そして妖しげなネオンの光が彫像する底なしの影。ビジュアル化したい要素はすぐに決まったが、その表現方法には頭を抱えた。それに普段の自分勝手なものとは訳が違う。正直、観客の皆様が気に入るか不安だ。しかし最後まで自分の中では悩んでいたにも関わらず、完成すると案外、気に入る出来になった。この映画の匂いを僅かにでも、感じ取れてもらえると嬉しい」と述べている。