今泉力哉監督の映画『あの頃。』の追加キャストが発表された。
同作は、ハロー!プロジェクトへの愛、仲間との出会いと別れを描いた劔樹人の自伝的漫画エッセイ『あの頃。 男子かしまし物語』を実写映画化するもの。大学院受験に失敗し、バンド活動を続けながら恋人なし、金なしの生活を送っていた劔が、松浦亜弥のPVを観たことをきっかけにハロー!プロジェクトのアイドルに魅せられ、遅すぎる青春を謳歌する姿を描く。主人公・劔役に松坂桃李がキャスティング。脚本は冨永昌敬が手掛ける。公開は2021年2月。
追加キャストは、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ(ロッチ)、大下ヒロト、木口健太、中田青渚、片山友希、西田尚美。仲野太賀は藤本美貴の魅力を熱く語るプライドが高くてひねくれ者のコズミン役、山中崇は石川梨華推しでリーダー格のロビ役、若葉竜也は痛車や自作の「オタグッズ」を制作する西野役、芹澤興人はCDショップの店員で劔がオタク仲間と出会うきっかけを作るナカウチ役、コカドケンタロウはハロー!プロジェクト全般を推すイトウ役を演じる。
コズミン、ロビ、西野、ナカウチ、イトウは劇中で「恋愛研究会。」というバンドを結成し、トークイベントやハロー!プロジェクトの啓蒙活動という名目でモーニング娘。の楽曲を熱唱しているとのこと。
仲野太賀のコメント
コズミンという役は、感じも悪く、陰口は叩くわ、調子に乗るわ、器も小さい。ただ、何故だか憎みきれない。なんなら少し愛おしい。その、“少し愛おしい”部分に沢山の想いがつまった原作を読んだ時、とても感動しました。矛盾してるような人物ですが、それすら人間味のように感じるコズミンに出会えて、本当に良かったです。今泉監督のもと、恋愛研究会。のメンバーで過ごした日々は、紛れもなくキラキラした青春でした。
山中崇のコメント
結局みんなモテたかったんでしょうね。撮影中にそんなことを思いました。自分の過ごした「あの頃。」を思い出しながら。うん、自分もそうだった。こいつらアホだなあ、ダメだなあ、でもわかるわぁー。そんな瞬間をたくさん見つけてくれたら嬉しいです。
若葉竜也のコメント
「あの頃。」みんなにある「あの頃。」。楽しかったね。辛かったね。そんな時間を少しでも映画に閉じ込められたら、と思いながら参加しました。お楽しみに。
芹澤興人のコメント
原作「あの頃。」に出てくるエピソードが嘘みたいな事ばかりで、こんな事ある?と思っていたのですが、恋愛研究会。の方々にお会いした時嬉々として話していて、この人たちもっとぶっ飛んでる!と思い直し畏怖と憧れを抱きました。どこまでがふざけてて、どこから本気なのか、その境界線の曖昧さは芝居する上で凄く面白かったです。男達のモーニング娘。の熱唱。僕たちは本気で原キーを目指してます。ここはおふざけなしです。
コカドケンタロウ(ロッチ)のコメント
「コカドさん『愛がなんだ』好きですよねぇ?」ある日マネージャーからそんな連絡がきて、聞けば今泉力哉監督の作品に役者としてのオファーを頂いているとの事。自分には一生縁がないと思っていた、コント以外の演技のお仕事。結果、やらせてもらって本当に良かったです。劔さんの素晴らしくバカな日々を綴った物語。昔から友達だったかと錯覚するくらい気の合う共演者の皆さん。プロの仕事を目の前で見せてくれたスタッフの皆さん。毎日の撮影が本当に楽しくて刺激的で夢みたいな日々でした。この興奮を皆様にも味わって頂ければ幸いです。最後に、一生言う事がないと思っていた言葉を言わせてください。「スクリーンで会いましょう」
- 作品情報
-
『あの頃。』
2021年2月からTOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開監督:今泉力哉 脚本:冨永昌敬 原作:劔樹人『あの頃。 男子かしまし物語』(イースト・プレス) 出演: 松坂桃李 仲野太賀 山中崇 若葉竜也 芹澤興人 コカドケンタロウ(ロッチ) 大下ヒロト 木口健太 中田青渚 片山友希 西田尚美 上映時間:117分 配給:ファントム・フィルム関連リンク
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?