松山ケンイチ×ムロツヨシ　荻上直子監督『川っぺりムコリッタ』2021年公開

映画『川っぺりムコリッタ』が2021年に公開される。

『かもめ食堂』『彼らが本気で編むときは、』の荻上直子監督によるオリジナル作品となる同作の舞台は、北陸の小さな町。誰とも関わらず生きることを決め、古い安アパート「ハイツムコリッタ」で暮らし始めた山田は、隣の部屋の住人・島田が「風呂を貸してほしい」と上がり込んできた日から次第に住人たちと関わりと持つようになるが、ある日、島田に山田の「秘密」を知られてしまうというあらすじだ。ムコリッタは仏教の時間の単位であり、48分を意味する。

主演を務めるのは松山ケンイチ。小さな塩辛工場で働く孤独な山田役を演じる。山田との間に友情のような感情が芽生える島田役にムロツヨシがキャスティング。撮影は9月上旬から10月上旬にかけて富山で行なわれた。

松山ケンイチのコメント

脚本読んで今も思っていますが、この作品を人にうまく説明できません。
言葉や文章で説明できる作品ではありませんでした。
荻上監督とは撮影現場では会話というよりもお互いに何を感じていたかという話が殆どで他人に対してどう見えているかではなく自分が自分をどう見ているのかを大事にして現場にいました。
あと、都市では得られない解放感や時間の流れを富山で堪能しながらカメラの前にいました。

ムロツヨシのコメント

今までの自分はいらない、と。今までの自分を捨てて、荻上さんが作られた世界に飛び込んでおります。
経験してきたこと、してしまったこと。身についたもの、身についてしまったもの。
全てを捨てないと、その世界で生きられないのです。
しかしながら、そう簡単に捨てられる訳もなく、捨てられているのかどうか、考え動き、考え考え動き考えてます。
荻上さんと戦いながら、荻上さんの世界で生きようとする日々。そして松山ケンイチと過ごす時間。
「川っぺりムコリッタ」どうかご期待、お待ちください。映画館でお会いしたい。

荻上直子監督のコメント

松山さんの隣の部屋にムロさんが住んでいる。
想像しただけでオカシイけれど、その撮影は想像以上にシアワセなひとときでした。