國本怜のライブパフォーマンスが、日本時間10月18日9:00からYouTubeで生配信される。
1991年生まれの國本怜はアメリカ・ニューヨーク出身のサウンドアーティスト。立体音響システムやテクノロジーを駆使し、体験者の振る舞いと空間を密接に関係させるインスタレーションを制作しているほか、エンジニアリング、彫刻、空間設計など様々な音響体験を提示している。日本、アラブ首長国連邦、台湾、アメリカなど世界各地でサウンドインスタレーション作品を発表し、楽曲のリリース、ライブパフォーマンスを行なっている。2016年からニューヨークを拠点に活動中。
國本は、9月9日から10月18日にかけてニューヨークのNOWHERE NYCで個展『Listening to Silence』を開催し、「静寂を聴く」というテーマのサウンドインスタレーション作品を展示。10月18日のライブパフォーマンスでは、ダンサーの逢坂由佳梨、尺八奏者アダム・ロビンソンとのコラボレーションも披露する。
國本怜のコメント
展覧会コンセプト『静寂を聴く』
私たちは目をつぶることは出来ても、耳を閉じることはできません。
つまり私たちの耳は、好むと好まざるとにかかわらず、常になにかを聴いています。1951年、ジョン・ケージは、人類は完全な静寂を体験できないとことを伝えています。
完璧な無響室の中でさえ、自らが意図せずに発している二つの音が聴こえるからです。そこで聴こえてくるのは、神経系統の作動音、そして血液の循環音。
私たちの身体そのものが生きる音です。私たちがこの世に生まれる前、
私たちの身体を包んでいたのは水の音や脈打つ音──…つまり母の胎内の音でした。しかし、この世に生まれて、社会の喧騒に慣れた頃には
すっかり自らの内なる音に耳を傾ける機会は失われていきました。私は、『静寂を聴く』というコンセプトのもとで
人間の中に流れる根源的な音を再解釈し、新たな音響空間の創造に挑んでいます。
- 番組情報
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『Live for Listening to Silence』
2020年10月18日(日)日本時間9:00〜10:00にYouTubeで配信 出演: 國本怜 逢坂由佳梨 アダム・ロビンソン