映画『ストレイ・ドッグ』に寄せられた著名人コメントが公開された。
10月23日から公開される同作は、17年前に命じられた捜査に失敗したLA市警の女性刑事エリン・ベルのもとに、行方をくらました事件の主犯からの挑戦状が届き、エリン・ベルが過去に決着をつけるため、犯人を追う野良犬「ストレイ・ドッグ」と化して奮闘する様を描く作品。エリン・ベル役をニコール・キッドマンが演じ、カリン・クサマがメガホンを取った。
コメントを寄せたのは、逢坂剛、大九明子、荻上直子、押井守、黒川博行、崔洋一、阪本順治、竹中直人、乃南アサ、秦建日子、深町秋生、柳広司。
加えて、同作の邦題が黒澤明『野良犬』の英題『STRAY DOG』と同じであることを受けて、カリン・クサマ監督からコメントが到着。「黒澤明監督は私にとって偉大な人です。黒澤監督の『野良犬(英題:STRAY DOG)』のようなポリティカル・サスペンスにはとても影響を受けていて、大好きな作品です。タイトルが同じであることは、光栄に思うと同時に、プレッシャーも感じていますが、『野良犬』のファンの方々が私の『ストレイ・ドッグ』を気に入ってくれることを心から望んでいます」と語っている。
逢坂剛のコメント
美女ニコールのすっぴんの大熱演に、ただただ愕然、唖然、茫然とするのみ!!
大九明子のコメント
カリン・クサマ監督は、とにかくカッコいい女を作りたかったのだろう。死んだように生きるボロ雑巾のようなエリン。
廃車に捨てられたマネキンのようなエリンの、陽に晒された眼球は、どうしたって美しかったけど。荻上直子のコメント
私たちは、誰かに守ってもらう存在ではない。私たちは、ひとりで立ち孤独に戦うことができる。
3人の女たちは、私たちの芯の強さを証明した。ニコール、タチアナ、そしてカリン・クサマ。
女たちはさびしくボロボロで、ただ美しい。押井守のコメント
たかぴの美人女優キッドマンが何を物好きな汚れ役…と思ったらいろんな意味で予想を裏切られました。
汚れ役どころか汚れたヒーローですらない
欲に憑かれて悪にも染まり手を汚すこともためらわない
要するに等身大の人間を演じ切ったキッドマン。
このキャスティングだからこそ結末の意外性に驚きます。
ファンならずとも映画好きにお薦めの一本。黒川博行のコメント
一人称一視点。小説には多いが、映画では珍しい。女刑事を主人公にして、よくぞここまでの徹底したハードボイルドを創出した。
崔洋一のコメント
ニコール・キッドマンの腰が据わった“汚れ”に感動。こんなイカれた女刑事、見たことがない。
阪本順治のコメント
ニコール・キッドマンがほしい。じぶんの映画にほしい。日本映画にほしい。こんなことできる俳優がいることが、米映画の多様性を支えている。日系クサマ監督とキッドマンが共犯で臨んだ、退廃的で刹那的な傑作ノワール!
竹中直人のコメント
スクリーンに映し出されたニコール・キッドマンの【顔】に息を呑む。これがあのニコール・キッドマンか!?
まるで死神だ!
観終えてもなお心に突き刺ささってくる映画! いまだかつて観た事のないハードボイルド!乃南アサのコメント
この醜態はどこから。
嘲り、孤独、絶望は、どこから。
どれほど悔やもうとも、人生には取り返しのつかないことがある。その苦々しさの真実を、ニコール・キッドマンのブルーの瞳だけが見つめている。秦建日子のコメント
ニコール・キッドマンの、あの目。苦く、哀しく、痛々しく、それでもまっすぐに現実を見つめ、受け入れ、己れの責任を果たそうとするあの目が、本当に本当に素晴らしい。更に、あの大胆なラストの演出! 最高でした。
深町秋生のコメント
「え! 誰 !?」美人女優の代名詞キッドマンのやつれ切った容貌にド肝を抜かれ、生乾きのカサブタを無理やり剥がすかのように、過去と抗う彼女に殺された。悪徳都市LAにふさわしい危険で上質なラブストーリーだ!
柳広司のコメント
ニコール・キッドマンの"野良犬っぷり"が素晴らしい。前半感じた違和感がくるりとひっくり返り、見事につながる意外な展開もあって楽しめました。
- 作品情報
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『ストレイ・ドッグ』
2020年10月23日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国で順次公開監督:カリン・クサマ 脚本:フィル・ヘイ&マット・マンフレディ 音楽:セオドア・シャピロ 出演: ニコール・キッドマン トビー・ケベル タチアナ・マズラニー セバスチャン・スタン 上映時間:121分 配給:キノフィルムズ
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Crossing??
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