手塚悟監督の映画 『そらたどる(仮)』の製作が発表された。
手塚悟監督にとって約4年ぶりの新作となる同作は、手塚監督の実体験をベースに、不意に訪れる大切な人との別れと、残された者たちの喪失から再生までの日々を描く作品。出演者には『ケンとカズ』などのカトウシンスケをはじめ、『水曜どうでしょう』のディレクター藤村忠寿、横山雄二(RCC中国放送)、山口詩史、井神沙恵らが名を連ねる。
本日11月6日23:00には、Motion Galleryでクラウドファンディングがスタート。特典の内容は、同日11月6日22:00から生配信される手塚悟監督のウェブラジオ番組『しゃーぷしっくすっ!』で発表される。番組には藤村忠寿と、『Every Day』主演の永野宗典がゲスト出演。
カトウシンスケのコメント
こんな世の中です。生きる為に何が必要かなんて皆んなそれぞれで違う。
こんな事必要なのかという理解し難い事も
誰かにとっては必要なのだと思うのです。
それが手塚監督や僕らには映画を作る事なのかもしれません。
生き抜く為に生きるのをやめて、今生きてる為に生きていけたらなあ~。。
寝たら起きて、食ったら出して、コーラ飲んでげっぷして、
辛かったら逃げちゃって、
たまには真面目な顔してみて下手くそなスキップで進んでこうぜ。
笑われながらさ。
えいやってさ。
誰かにとってそんな些細な映画となるように、頑張ります。
ヨーーイ、ハイッ!!山口詩史のコメント
かれこれ15年くらい前、手塚監督と私はある職場で一緒でした。
だけど再会した時、私は本当の本当はあまり覚えてなかった。
けど監督はすごく覚えていてなんだか心がぽかぽかしました。
それから後になって、私が監督のお母様に似ていると話をされて、
やっぱり心がぽかぽかしました。
その頃の私は、母が逝ってしまった喪失感いっぱいだったのです。
ある日、監督がお母様の話を映画にする。
とキラキラな眼で話してくれました。
私はその映画で素敵な人生を生きてみたくなりました。井神沙恵のコメント
生きていると時々、運命に追突される瞬間があります。
私たちがどんな状態でいようと、
突然鳴る音、人生をぐわんと動かすものを、
手塚監督をはじめ、たくさんの方々とこれから迎えに行くような、
そんな気持ちでいます。
さまざまな時間と場所で多くの皆様にご一緒いただけるよう、
誠実に、勇敢に挑みたいと思います。藤村忠寿(『水曜どうでしょう』ディレクター)のコメント
カンヌに行けるような映画にしよう!と監督と誓いを立ててます。
がんばります。手塚悟監督のコメント
母が亡くなってからずっとこびりついたような、焦げついたような
うまく言葉にできない悲しみが心の中にあって、
そんなことは大人になる過程の一つとして我慢したらいいと思っていました。
ところが、気がつけば新しい時代の幕開けに世界はこんなことになって、
そこらじゅうにそんな哀しみが落ちている有り様。
でも結局、哀しい出来事の”その、つづき”を描けるのは、
今を生きるものにしかできないのだと思います。
ささやかな希望のひとつになるような、
今どうしても撮りたい作品のシナリオが書き上がったところです。