クリエイティブスクール「GAKU」の特別クラス「Beyond the Music」が11月29日に開講する。
「GAKU」では、10代のためのクリエイティブ教育の場として音楽、建築、食、ファッション、デザイン、アート、スポーツなど多種多様なクラスを展開。講師陣には、ディレクターを務める山縣良和(ここのがっこう、writtenafterwards)をはじめ、中里龍造、海法圭、川勝真一、津川恵理、CANTEEN、伊東建築塾、菅付雅信、NEXT GENERATIONSらが名を連ねる。会場は東京・渋谷PARCO 9F。
WEGO、Manhattan Recordsの特別協賛のもと開講する「Beyond the Music」では、急速に変化する音楽環境の中で、スキルを身に着けるための断片的な学び以上に重要となる俯瞰的な視点を得るために、物理、国語、社会など様々な科目を音楽を通して見つめ、考えることで統合的に学ぶ姿勢や視点と出会う機会を全6回、約半年間にわたって提供。
総合ディレクションおよび全編司会は江崎文武(WONK、millennium parade)。ゲストスピーカーには、石若駿、額田大志(東京塩麹)、井上幹、ermhoi、細井美裕らが名を連ねる。
11月29日は井上幹による「音響と物理(仮)」、2021年1月下旬は額田大志による「音楽とことば(仮)」、2月下旬はermhoiによる「音楽と社会思想(仮)」、3月下旬は細井美裕による「音響とテクノロジー(仮)」、4月下旬は石若駿による「ビートと世界史(仮)」、5月下旬の最終回はスペシャルゲストを招いた特別授業となる。
受講対象者は、音楽に関心のある中学生を中心とした10代。感染症対策のため実際の教室での参加者は15人程度に限定されるが、授業実施後にPodcastでの番組配信を実施。現在、初回授業の応募を受け付けている。
江崎文武(WONK、millennium parade)のコメント
GAKU:Beyond the Musicとは
Beyond the Musicは、音楽を志す / あるいは音楽に関心のある受講生に対し、音楽を通じて、言語、文化、歴史、物理、民族、テクノロジーといった、他の領域への学びを深める試みです。
今日、音楽を取り巻く環境は急速に変化しています。CDビジネスからデジタル配信・ストリーミングサービスへの移行、アジアのポピュラー音楽の欧米進出、あるいはアフリカのポピュラー音楽の隆盛、さらにはアーティストとBLMをはじめとする社会問題の関係まで。少し気を抜けばあっという間に時代の変化に取り残されてしまういま、アーティストはただ音楽をつくる・表現するだけではなく、こうした背景を理解することがますます重要になってきています。それでは、そうした俯瞰的な視点を持つためにはどうすればいいのでしょうか。
その答えの1つには「統合的に学ぶ」姿勢があると考えます。たとえば、音楽を「音波」として捉えると「物理学」との関わりが見えてきます。歌詞に目を向けると「言語学」との関わりが見えてきます。
本講義は、こうした統合的に学ぶ姿勢の獲得を1つの到達点とし、音楽を軸に様々な学問領域を横断しながら展開する、オルタナティブな学びの場です。