アニメーション映画『Away』の本編映像が到着した。
2019年に新設された『アヌシー国際アニメーション映画祭』コントルシャン賞を受賞し、『第92回アカデミー賞』長編アニメーション部門最終候補32作品に選出された同作は、飛行機事故で島に不時着した少年が、飛べない小鳥と共に様々な土地をオートバイで駆け抜ける姿を描いたロードムービー。25歳のラトビア人クリエイターのギンツ・ジルバロディスが約3年半をかけて1人で製作、監督、編集、音楽を務めた長編デビュー作となる。全編セリフなし、12月11日から公開される。
公開された映像には、少年が湖に到着する場面や、鏡張りのように周りの景色を映し出す湖を3頭のゾウが歩いていく様、オートバイで走る少年の頭上で白い鳥の群れが飛行するシーンなどが映し出されている。
ギンツ・ジルバロディス監督は、「飛べない小鳥は、同じように旅をする主人公の少年を表しています。少年は、飛行機事故で1人取り残され、家族との再会を望んでいます。そして、この作品のメインテーマは人と人とのつながりで、その悪の象徴的なシーンでネコたちが登場します。彼らはあまりにもつながりが強く、個々が強烈な個性を持っていない」「最初はそれぞれのネコに個性と色を与えようと思っていましたが、すべて同じ個性にするべきだと感じました。1匹のネコを作り出して何度もコピー&ペーストしたことで、アニメーションの作業がずっと簡単になり、かつストーリーにも気味悪さを加えることができたと思います」と明かした。さらに『Away』について「これは非常に直線的で、より複雑なディテールを含んでいます」と語っている。
- 作品情報
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『Away』
2020年12月11日(金)から新宿武蔵野館ほか全国で順次公開監督:ギンツ・ジルバロディス 音楽:ギンツ・ジルバロディス 上映時間:81分 配給:キングレコード
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?