映画『BLUE/ブルー』が4月から新宿バルト9ほか全国で公開される。
『ヒメアノ~ル』『愛しのアイリーン』などの吉田恵輔が監督、脚本、殺陣指導を務めた同作は、ボクシングの挑戦者を象徴する「ブルーコーナー」で戦い続ける者たちの生き様を描く作品。誰よりも努力し、情熱を注ぐも負け続きの先輩ボクサー瓜田信人、抜群の才能とセンスを持ち、チャンピオン目前の後輩ボクサー小川一樹、意中の相手のために始めたボクシングにのめり込んでいく新人ボクサー楢崎剛、瓜田の初恋の相手で現在は小川の婚約者・天野千佳の織り成す物語が映し出される。
瓜田信人役で主演を務めるのは松山ケンイチ。脚本に惚れ込んだ松山は約2年の期間をかけて役を作り込んだという。小川一樹役を東出昌大、楢崎剛役を柄本時生、天野千佳役を木村文乃が演じる。吉田は約8年の構想期間をかけ、脚本を書き上げたとのこと。
松山ケンイチのコメント
吉田監督の作品は言語化できない映画言語だと感じていましたが、今回の脚本もそうでした。この脚本を読んだ時の感動を表現する言葉が今でも見つかりません。瓜田は、自分の培ってきた全てを他人になんの躊躇もなく差し出すことができる人です。敗者は勝者を作り想いを繋ぎます。またその勝者はいつか敗者となり次の勝者を作り繋ぎます。自分は次の世代に何を繋いでいくのか考えさせられました。
木村文乃のコメント
ずっと素敵だなと思う作品を作られている吉田監督とのお仕事のチャンスに、これは面白くなるぞ、とマネージャーさんと喜んだことを覚えています。一途で真っ直ぐでどうしようもない、そんな“男”と言う存在をとても愛おしく思う映画が出来ました。
柄本時生のコメント
肉体を使う仕事をほとんどしたことが無かったので楽しかったです。ここまでボクサーを描かれた本はないのかなと。。
ボクシング以外無いんだと言われている感じがしました。静かに起きる衝動を是非。東出昌大のコメント
4人のボクサーの人生が映っていました。
教訓めいた事も、下手したら感動すらも、お届け出来ないかも知れません。
しかし、紛れもない事実として、人生を賭けて戦う人々が映っていたこの映画を、私は愛おしく思います。吉田恵輔監督のコメント
中学生の頃から現在まで、30年近くボクシングをやっています。何箇所もジムを渡り歩き、沢山のボクサーと出会い、見送っていきました。そんな自分だからこそ描ける、名もなきボクサー達に花束を渡すような作品を作ったつもりです。
- 作品情報
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『BLUE/ブルー』
2021年4月から新宿バルト9ほか全国で公開監督・脚本:吉田恵輔 出演: 松山ケンイチ 木村文乃 柄本時生 東出昌大 上映時間:107分 配給:ファントム・フィルム
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?