映画『キャラクター』が6月に公開される。
『キャラクター』は、浦沢直樹作品を数多く手掛けてきたストーリー共同制作者・長崎尚志、『告白』『君の名は。』などの企画を担当した川村元気、『信長協奏曲』『約束のネバーランド』といった作品に携わったプロデューサー村瀬健が約10年の歳月をかけて練り上げたオリジナルストーリー。「もしも売れない漫画家が殺人犯の顔を見てしまったら? しかも、その顔を“キャラクター”化して漫画を描いて売れてしまったとしたら??」というアイデアを基軸に、登場人物たちが交錯する物語を描いたダークエンターテインメントだ。
人の悪を描けないことに苦悩する漫画家・山城圭吾役を演じるのは菅田将暉。スケッチに向かった先で一家殺人現場に遭遇し、犯人を目撃してしまうというキャラクターだ。山城と出会い、運命を狂わせる殺人鬼・両角役に、同作で俳優デビューを果たすFukase(SEKAI NO OWARI)がキャスティング。『帝一の國』『恋は雨上がりのように』などの永井聡がメガホンを取る。
菅田は『キャラクター』について「悩みながらの現場だった」「オリジナル脚本で【キャラクター】という題材。キャラクターとは“個性”でありその人の“生き様”。今とても重要なテーマだと思い向き合った」と明かした。またFukaseは「オファーを頂いた時は正直とても悩みました」と吐露し、狂気に満ちた殺人鬼という難役に1年間以上の長い時間をかけて準備して挑戦したという。菅田はFukaseとの共演について、佇まいが俳優すぎて驚いたと言い、「物作りと向き合うFukaseさんはとてもかっこよく、少し儚げで美しかった」と語っている。
原案と脚本を担当した長崎は、撮影現場で菅田の姿について「20代の浦沢直樹氏に似ている」「才能のある役者は乗り移るのだろうか」とコメント。さらに「天使のような声を持つ少年というイメージ」を持っていたFukaseが殺人犯・両角を演じると聞き、最初は理解できなかったそうだが、「だが、映像を観て納得した。非現実的なキャラクターの行動が、逆にリアルな恐怖を生み出し、作品をグレードアップさせている」と評した。
- 作品情報
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『キャラクター』
2021年6月から公開監督:永井聡 原案・脚本:長崎尚志 出演: 菅田将暉 Fukase(SEKAI NO OWARI) 配給:東宝
Special Feature
Crossing??
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