映画『ホムンクルス』のメインキャストが発表。あわせて特報映像、ティザーポスターが公開された。
同作は、2003年から2011年まで『ビッグコミックスピリッツ』で連載され、累計発行部数400万部を記録した山本英夫の漫画『ホムンクルス』をもとにした作品。記憶も社会的地位もなくした主人公の男が、頭蓋骨に穴を開ける実験「トレパネーション」を受けたことで左目に人間の心の歪みが異形として見えるようになり、やがて自らの記憶に隠された真実と共に運命の歯車が動き出していくというあらすじだ。主演を綾野剛、監督を清水崇が務める。公開日は4月2日。Netflixでの全世界独占配信も決定している。
今回発表されたキャストは、主人公にトレパネーションを薦める医学生・伊藤学役の成田凌、「謎の女」役の岸井ゆきの、主人公に関わる女子高生役の石井杏奈、主人公に意外な深層心理を見られてしまうヤクザの組長役の内野聖陽。
「記憶ないんですよね?」という伊藤学のセリフから始まる特報映像では、「トレパネーション」を受ける主人公の姿や、「期限は7日間」というテロップ、右目を押さえながら驚愕する主人公の様子などが確認できる。
成田凌のコメント
僕が演じた派手で臆病な伊藤という人間は、僕自身抱えたことのないトラウマがあり、冷静であるが故の起伏の激しさがある、常に矛盾と戦い生きている人です。僕は普通に生きたいですが、本作は人間というものを、思い出させてくれるような、とても興味深い作品だと思います。
岸井ゆきののコメント
今回の現場では、チームのみんなが集まってその場面を共有し、整理しながらひとつひとつのシーンを作っていく現場だったので、毎回少しのずれもしっかり相談することができ、素直に役に挑めました。私が演じる役は、名越との出会いをきっかけに自分の過去と向き合うことになるのですが、多くは語らない曖昧な記憶との戦いを、短いシーンでどう表現するか悩みました。もし自分に脳内覚醒・第六感が芽生えたら、もうこの世にはいない祖母や祖父ともう一度話せたらいいなあと思いますが、オバケが見えるのは御免なのでこのままでいい、のか。。。むずかしいところです。
石井杏奈のコメント
監督は、優しく寄り添ってくださり、細かい目の動きや手の動きも演じながら一緒に考え、演出していただきました。現実の世界とホムンクルスの世界との演じ分けが少し大変でした。多感な時期ならではの隠れた我慢や発散に共感し肯定しながら、自分の過去を思い出しつつ作りました。もし自分に脳内覚醒・第六感が芽生えたら、毎日癒しを貰っている愛犬のうちに秘めた想いやコンプレックスを見てみたいです。
内野聖陽のコメント
「人はそれぞれの心に化け物を持っている」という視点がとても面白い。私の役は、組長といういかついキャラですが、その深層心理には意外なものを持っています。そこに惹かれました。「呪怨」の清水崇監督が作られるのですから、これはゾッとするようなリアリティーのある映像世界になるに違いないと、ワクワクする思いで参加させて頂きました。もし自分にホムンクルスが見えるようになったら、人生毎日が楽しすぎて刺激が強すぎますよねぇ。
- 作品情報
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『ホムンクルス』
2021年4月2日(金)全国公開監督:清水崇 原作:山本英夫『ホムンクルス』(小学館『ビッグスピリッツコミックス』) 出演: 綾野剛 成田凌 岸井ゆきの 石井杏奈 内野聖陽 配給:エイベックス・ピクチャーズ関連リンク
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Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?