よるドラ『ここは今から倫理です。』のメインビジュアル、生徒役キャストが発表された。
雨瀬シオリの同名漫画を実写ドラマ化する『ここは今から倫理です。』のあらすじは、自傷行為、深夜徘徊、いじめ、ドラッグ、合意の無い性行為など、シリアスな問題を抱える高校生たちに、謎の教師・高柳が倫理と哲学の言葉を投げかけるというもの。高柳役を山田裕貴が演じる。脚本は高羽彩が担当。1月16日からNHK総合で放送される。
高柳の姿を捉えたメインビジュアルは写真家の中村力也が自然光の中で撮影。
生徒役には、逢沢いち子役の茅島みずき、深川時代役の池田朱那、谷口恭一役の池田優斗、近藤陸役の川野快晴、間幸喜役の渡邉蒼、山野亮太役の浦上晟周、高崎由梨役の吉柳咲良、田村創役の杉田雷麟、都幾川幸人役の板垣李光人、南香緒里役の中田青渚、曽我涼馬役の犬飼直紀が名を連ねる。
高羽彩のコメント
小4の頃、宇宙の外には何があるんだろうと考えて眠れなくなったことがありました。そのとき一応、自分なりの答えは見つけたものの、親に話しても友達に話しても私が期待していたようなリアクションは返ってこず(スゴい大発見だね!!的なリアクションを期待してたのに)ひどく落胆したのを覚えています。あれから私は哲学的な問いから目を逸らし続けてきました。必死になって考えたところで、どうせ「正解!」とマルをつけてもらうことはできないんだから、と拗ねたような気持ちで。それなのに本屋で平積みにされた『ここは今から倫理です。』の前で、自然に足が止まりました。タイトルが目から飛びこんできて、脳の隅で小4の私が「これ絶対好きだよ!」と囁きました。読んでみたら、好きでした。常に「正解」を求められることに慣れすぎた私たちは、「正解」に価値があるんだと思いすぎています。けれどこの作品は、「考えることそのものに人間としての価値がある」ということを「学園ドラマ」という優しい形で思い出させてくれます。好きな作品のドラマ化に自ら関われる幸運に感謝しています。正解の無さ、に疲れた人たちに、この作品が届いてくれることを願っています。
渡辺哲也のコメント
高羽彩さんの作品は、常に話が面白く、そして考えさせられる…物語に期待することは煎じ詰めればその二つなのだと見る度に思わされます。高羽さんと「哲学をテーマにした目の離せない物語だ!」と、雨瀬シオリさんの漫画で盛り上がったのは2年前。それからタイトルにある「今」が変わっていく中、高羽さんは「考えること」「対話すること」を鮮やかに面白い物語に仕上げてくれました。その脚本を基に、キャストとスタッフも現場で「対話」を重ねています。主役の山田裕貴さんも、普段話すテンションからは想像しがたいですが、会うほどに「高柳」な人。なんだかみんなで楽しく哲学しています。1話29分、青春エンターテイメントです。
尾崎裕和のコメント
企画当初は、この社会に「倫理」を問うドラマだと思っていました。でも違いました、問われているのはドラマを作っている私たちでした。雨瀬シオリさんの『ここは今から倫理です。』という原作が投げかける倫理的な問いは鮮やかで…深く重い。脚本の高羽彩さん、主演の山田裕貴さんをはじめとするキャスト、スタッフみんなで考え続けています。放送が出る最後の瞬間まで、多分放送が終わってからも私たちは考え続けると思います。考え続けることだけが唯一の「倫理」だと信じて。
- 番組情報
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よるドラ『ここは今から倫理です。』
2021年1月16日(土)から毎週土曜23:30~NHK総合で放送演出:渡辺哲也、小野見知、大野陽平 脚本:高羽彩 原作:雨瀬シオリ『ここは今から倫理です。』 音楽:梅林太郎 出演: 山田裕貴 茅島みずき 池田優斗 渡邉蒼 池田朱那 川野快晴 浦上晟周 吉柳咲良 板垣李光人 犬飼直紀 杉田雷麟 中田青渚 田村健太郎 梅舟惟永 異儀田夏葉 藤松祥子 川島潤哉 三上市朗 陽月華 山科圭太 木村花代 古屋隆太 成河関連リンク
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CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?