『紀伊國屋じんぶん大賞2021』ベスト30発表 1位は『ブルシット・ジョブ』

紀伊國屋書店の『紀伊國屋じんぶん大賞2021 読者と選ぶ人文書ベスト30』が本日12月25日に発表された。

今年で第11回目を迎える『紀伊國屋じんぶん大賞』。昨年12月から今年11月に刊行された人文書を対象に、一般読者からのアンケートをもとに、出版社、紀伊國屋書店社員による推薦を加味して選定したという。

1位を獲得したのは、デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』、2位は斎藤幸平『人新世の「資本論」』、3位は読書猿『独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』、4位は熊代亨『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』、5位は近内悠太『世界は贈与でできている――資本主義の「すきま」を埋める倫理学』。

6位は馬部隆弘『椿井文書――日本最大級の偽文書』、7位はルース・ベネディクト『レイシズム』、8位は大塚淳『統計学を哲学する』、9位は大山顕『新写真論――スマホと顔』、10位は東千茅『人類堆肥化計画』となった。

詳細情報

『紀伊國屋じんぶん大賞2021 読者と選ぶ人文書ベスト30』

第1位 デヴィッド・グレーバー『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』(岩波書店) 第2位 斎藤幸平『人新世の「資本論」』(集英社) 第3位 読書猿『独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』(ダイヤモンド社) 第4位 熊代亨『健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて』(イースト・プレス) 第5位 近内悠太『世界は贈与でできている――資本主義の「すきま」を埋める倫理学』(ニューズピックス) 第6位 馬部隆弘『椿井文書――日本最大級の偽文書』(中央公論新社) 第7位 ルース・ベネディクト『レイシズム』(講談社) 第8位 大塚淳『統計学を哲学する』(名古屋大学出版会) 第9位 大山顕『新写真論――スマホと顔』(ゲンロン) 第10位 東千茅『人類堆肥化計画』(創元社) 第11位 上間陽子『海をあげる』(筑摩書房) 第12位 藤原辰史『縁食論――孤食と共食のあいだ』(ミシマ社) 第13位 森山至貴『10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』(WAVE出版) 第14位 スナウラ・テイラー『荷を引く獣たち――動物の解放と障害者の解放』(洛北出版) 第15位 秋草俊一郎『「世界文学」はつくられる 1827-2020』(東京大学出版会) 第16位 入不二基義『現実性の問題』(筑摩書房) 第17位 末永幸歩『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』(ダイヤモンド社) 第18位 中野剛志『日本経済学新論――渋沢栄一から下村治まで』(筑摩書房) 第19位 レベッカ・ソルニット『それを、真の名で呼ぶならば――危機の時代と言葉の力』(岩波書店) 第20位 マーティン・ガードナー、ルイス・キャロル『詳注アリス 完全決定版』(亜紀書房) 第21位 岸政彦、打越正行、上原健太郎、上間陽子『地元を生きる――沖縄的共同性の社会学』(ナカニシヤ出版) 第22位 小野和子『あいたくて ききたくて 旅にでる』(PUMP QUAKES) 第23位 ピエール・ビルンボーム『共和国と豚』(吉田書店) 第24位 中井亜佐子『〈わたしたち〉の到来――英語圏モダニズムにおける歴史叙述とマニフェスト』(月曜社) 第25位 吉野靫『誰かの理想を生きられはしない――とり残された者のためのトランスジェンダー史』(青土社) 第26位 伊藤亜紗『手の倫理』(講談社) 第27位 デヴィッド・グレーバー『民主主義の非西洋起源について――「あいだ」の空間の民主主義』(以文社) 第28位 ダリアン・リーダー『ハンズ――手の精神史』(左右社) 第29位 内田樹『日本習合論』(ミシマ社) 第30位 高橋源一郎『たのしい知識――ぼくらの天皇(憲法)・汝の隣人・コロナの時代』(朝日新聞出版)
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