映画『天国にちがいない』に寄せた著名人コメントが到着した。
エリア・スレイマンが監督・脚本・主演を務める同作は『第72回カンヌ国際映画祭』で特別賞と国際映画批評家連盟賞をダブル受賞し、『第92回アカデミー賞』国際長編映画賞パレスチナ代表に選出された最新作。新作の企画を売り込むため、故郷イスラエル・ナザレからフランス・パリ、アメリカ・ニューヨークへと旅に出たエリア・スレイマン監督が、パレスチナへの愛と苦悩、世界の混迷と人間の愛おしさを描く。公開は1月29日。
コメントを寄せたのは、荻上直子、小堺一機、深田晃司、鎌田實、松尾貴史、池澤夏樹、山下敦弘。
荻上直子のコメント
パレスチナ人としての複雑なイタミを独特なユーモアに包んで提示している。だから余計に、彼の無言が切なく刺さる。
小堺一機のコメント
余白が活字より饒舌な詩集の様!
絵と音に心を委ね浮遊感を楽しむ、幸福な102分!深田晃司のコメント
スレイマンと旅する世界は白々しいほど美しくユーモラスで残酷。小鳥が必見!完全にスレイマン世界の住人になりきっていてビビるしかない。徴は至るところに。
鎌田實のコメント
凝縮された言葉。映画は映像が勝負と言わんばかり。
こんなパレスチナ映画、みたことない!
故郷、国家、平和、世界、命…、大切にしようと思った。松尾貴史のコメント
ポーカーフェイスではない、内心の動きが手に取るようにわかる雄弁なスレイマンの無表情は、罪作りなおかしみで笑いを誘ってくる。
池澤夏樹のコメント
映像のコントをたくさん積み上げる。
その向こうに見えないパレスチナが幻視される。山下敦弘のコメント
今までエリア・スレイマンの作品を知らなくて損した気分になりました。まだまだ映画は面白いと思わせてくれる必見の映画。
市山尚三(東京フィルメックス)のコメント
観客を途轍もない幸福感に導きつつ、パレスチナ問題についての鋭い批評を投げかける。現代映画の最高峰に位置する傑作だ。
- 作品情報
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『天国にちがいない』
2021年1月29日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で公開監督・脚本:エリア・スレイマン 出演: エリア・スレイマン ガエル・ガルシア・ベルナル タリク・コプティ アリ・スレイマン 上映時間:102分 配給:アルバトロス・フィルム、クロックワークス関連リンク
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