横内謙介作の舞台『モダンボーイズ』が4月3日から東京・初台の新国立劇場、4月28日から大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールで上演される。
同作の舞台は、日中戦争前夜の東京・浅草のレビュー小屋。プロレタリア革命を志す青森出身の学生・矢萩奏が、特高刑事から身を隠すためにコーラスボーイに成りすまし、不景気と戦争が切迫する時代に歌い、踊り続けることの意味を仲間たちと共に噛みしめる姿を描く青春群像劇だ。1994年に木村拓哉主演で上演された。
主演を務めるのは、小説『オルタネート』が『第164回直木三十五賞』『2021年本屋大賞』にノミネートされた加藤シゲアキ(NEWS)。思想活動のために封印していた音楽の才能が開花し、「浅草エフリィ」という芸名でレビューの人気者となる矢萩奏役を演じる。演出を手掛けるのはNHK大河ドラマ『麒麟がくる』などの一色隆司。
一色隆司のコメント
脚本を読んだ時、これを今やらないでいつやるのだ?!と思いました。自分の居場所を探し求める主人公と、彼を取り巻く人間模様。エンターテインメントの世界での栄光と挫折、そして、恋。登場人物がとても魅力的で愛おしい…これこそ、閉塞感漂う今の世の中に届けたい!!と思えた作品です。
主演の加藤シゲアキさんは、アーティストとして様々な顔を持つだけあって溢れ出るエネルギーが半端ない方です。それを正面から受け止めて、劇場に、そして、皆さんの心に光が射すような、そんな作品を目指します。
世の中の厳しい状況はまだ続いています。しかし、脚本の横内謙介さんの言葉「演劇の灯は消えない」を胸に、私たちが少しでも前進する為のヒントになるような作品を創るべく、「劇場の扉を開いて」、慎重に、誠実に取り組んでいきたいと思います。加藤シゲアキ(NEWS)のコメント
『モダンボーイズ』の台本を拝読して、今こそ上演されるべき作品だと感じました。昭和初期の激動の時代、海外の文化の影響が思想にも娯楽にも現れる反面、その2つが衝突してしまう頃。検閲によって思うような作品を作れない、意のままに舞台を上演できないというのは、令和三年になった今、状況は違えど重なるところがあります。
社会を良くするのは思想か娯楽か。人としての豊かさはどこにあるのか。そして、自分らしく生きるとは何か。
レビューというエンターテインメントに生きた人々の息遣いと熱狂と興奮を楽しんで頂けるよう、私が演じる矢萩奏のように、私自身も情熱をもって演じ切りたいと思います。
- イベント情報
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『モダンボーイズ』
作:横内謙介 演出:一色隆司 出演:加藤シゲアキ 東京公演 2021年4月3日(土)~4月16日(金) 会場:東京都 初台 新国立劇場 中劇場 大阪公演 2021年4月28日(水)~4月30日(金) 会場:大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール
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