サントリー「ボス」の新テレビCM「宇宙人ジョーンズ・夢の国」篇が2月6日から全国放映。本日2月2日からウェブ先行公開されている。
SEKAI NO OWARI“RAIN”を使用した同CMは、トミー・リー・ジョーンズ扮する宇宙人ジョーンズが様々な職業を転々とする「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」の最新作。役所広司演じる勤続50年のベテラン整備担当スタッフと共に、半世紀以上続いた遊園地の閉園を迎えるというストーリーだ。
「この惑星には、長年夢の国を支えてきた人もいる」というナレーションから始まるCMには、ゴーカートのタイヤに空気を入れる整備担当のジョーンズの姿をはじめ、役所広司演じるスタッフが閉園セレモニー終了後に暗くなった園内で「これで俺の人生も終わったようなもんか…」と呟く様子や、突然無人で動き出したアトラクションを前にして、「お前たち…励ましてくれてんのか…」と涙を流すシーン、ジョーンズと共にデリバリーの配達員に転身し、「ボス」を飲んでひと息つく場面などが映し出されている。
監督やスタッフとの会話の中で、自らが新人だった頃の思い出話を披露した役所は「東京を1回は見に行こうと思って、長崎から上京したのが18歳の時。途中で故郷に戻るつもりが、ひょんな出会いから、役者の世界にどっぷりハマっちゃって。まさかこんな風になるとはね」と振り返っていたという。
役所広司のコメント
撮影の感想
歴史のあるボスの缶コーヒーのCMに参加させていただけるということで、歴代の名作に負けないよう頑張らなければと思い、撮影に臨みました。今回は、職場の遊園地がなくなってしまうというお話ですが、コロナ禍で多くの方が非常に厳しい状況にあると思いますので、CMの美しいイルミネーションの映像で、遊園地で働く人たちに少しでも勇気を与えられればいいなと思います。
遊園地の整備担当という役柄を演じてみて
CMはちょっとコミカルな部分もあると思うんですけど、こういう職人さんの役って、僕はすごく好きですね。まして、その仕事を50年間やり続けているプロフェッショナルということで、そういう役は憧れがありましたので、楽しみながら演じることができました。でも、僕自身、遊園地は子供の頃、コーヒーカップに乗って酔った記憶があって、それがずっとトラウマで。どうも、僕はああいうくるくる回る乗り物が弱いみたいです(笑)。
長年働いた職場を離れ、新しい仕事を見つけて働き続けるストーリーについて
僕らの仕事は、作品ごとにスタッフも共演者も変わって、物語の内容も変わってきますので、そういう意味ではいつもいつも、違う職場に移動しているわけですよね。そういう時の新しい出会いは、ひとつの楽しみになっています。だから、もし今回のCMのように、長年続けてきた仕事を退職したり、辞めざるをえなくなったりした時とか、新しい仕事に取り組む時はやっぱり、人との新しい出会いを楽しみに臨むといいんじゃないかなと思います。僕も初対面の人と会う時は緊張もしますが、その一方で、新しいことに出会えるということで、何だかワクワクしますね。
新しい人生に挑戦するとしたら、どんな仕事をしてみたいか
昔からなりたかった植木屋さんの仕事は、なかなかすぐにはできないですが、とにかく体を動かす仕事がしたいですね。今回はデリバリーの配達員も演じましたが、僕も意外と自転車が好きで、何台か持っているんですよ。これから仕事をやるんだったら、デリバリーもそうですけど、運動にもなるような仕事というか、老後に向かって一石二鳥で頑張れる仕事をしてみたいと思います。
今までの経験で、缶コーヒーが一番合うと思ったシチュエーションは
真冬の寒い撮影の現場で、あったかい缶コーヒーをいただく時は最高ですよね。飲んだ後、吐く息が真っ白になって、それで手を温めながら、体の中も温まる、一番おいしい風景だと思います。
視聴者へのメッセージ
新しいCMでは、長年遊園地のメンテナンスをしている職人を演じました。感動的で、美しく、そしてコミカルな、きっと面白いCMになっていると思います。ぜひ楽しみにご覧ください!