映画『ひらいて』が今秋に公開される。
『芥川賞』作家・綿矢りさの同名小説を映画化する『ひらいて』は、高校生の三角関係を描いた作品。恐れを知らない女子高生・木村愛の恋心が、勢いあまって意中の男子・たとえの恋人にまで向けられてしまうというあらすじだ。
木村愛役を演じるのは、『ジオラマボーイ・パノラマガール』『樹海村』など主演作の公開が続く山田杏奈。監督は『また一緒に寝ようね』で『ぴあフィルムフェスティバル2016』映画ファン賞と審査員特別賞を受賞したほか、オムニバス映画『21世紀の女の子』に参加した首藤凜が務めた。
山田杏奈のコメント
木村愛役を務めさせて頂きました、山田杏奈です。
愛が自分と他人を壊しながら、もがきながら生きる姿が皆さんにどう映るかとても楽しみです。
普段役と共に泣いて、共に喜ぶことを目標にしていますが、今回は愛という人とひたすら戦った撮影期間でした。私は彼女が嫌いですが、彼女を愛さずにはいられませんでした。
素晴らしいキャストの皆さん、スタッフの皆さんと紡いだ作品をどうぞ楽しみにしていてください。首藤凜監督のコメント
綿矢りささんの『ひらいて』を初めて読んだ17歳の冬から、この映画を撮るために生きてきました。
静かな戦いのような撮影期間、そうずっとあなたに会いたかったのだと思う瞬間が幾度もありました。
歪な彼女たちの青春でもって、世界にはこんなやり方が無数にあるのかもしれないと予感されるように、私の才能と熱の全てを使います。綿矢りさのコメント
『ひらいて』は炎のように自分も周りも焼きつくしてしまう、激しい性格の女子高生が主人公で、映像にするとどんな風になるか想像もつきませんでした。でも脚本を読ませていただき、主人公の激しさのなかにある揺らぎや、人に出会って少しずつ変わってゆく様子が描かれていて、感動しました。首藤監督の作り上げられた映像作品を観るのが、とても楽しみです。主演の山田杏奈さんが主人公の体当たりの恋をどのように演じられるのかも、想像が膨らみます。
- 作品情報
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『ひらいて』
2021年秋公開 監督・脚本:首藤凜 原作:綿矢りさ『ひらいて』(新潮社文庫刊) 出演:山田杏奈 配給:ショウゲート