コンドルズ近藤良平が彩の国さいたま芸術劇場の次期芸術監督に就任

近藤良平が埼玉・彩の国さいたま芸術劇場の次期芸術監督に決定した。

1968年生まれの近藤良平は東京出身の振付家、ダンサー。1996年にコンドルズを旗揚げし、これまでに世界約30か国で公演を行なった。『からだであそぼ』『サラリーマンNEO』内のコーナーやNHK朝の連続テレビ小説『てっぱん』、NHK大河ドラマ『いだてん』などの振付を担当したほか、子供向け観客参加型公演『コンドルズの遊育計画』、障がい者によるダンスチーム・ハンドルズの公演など、多岐にわたって活動している。『第4回朝日舞台芸術賞』寺山修司賞、『第67回芸術選奨』文部科学大臣賞、『第67回横浜文化賞』を受賞。

次期芸術監督の任期は2021年4月から2022年3月まで。2022年4月の芸術監督就任に先立ち、4月1日から次期芸術監督として2022年度以降の劇場の新たな創造発信の方向性やプログラムの策定にあたる。

埼玉県芸術文化振興財団は近藤の選任理由として「コンドルズ埼玉新作公演や障害者ダンスチーム『ハンドルズ』公演などを通じて、埼玉県の芸術文化に多大なる貢献をされてきた」とした上で、「日本の舞台芸術界において次代を牽引するアーティストであり、高い芸術性を追求する姿勢と大衆性の両立が期待できること」「異なるアート・ジャンルの融合により新しい表現の可能性を追求する芸術的ビジョンと、それを可能にする幅広い分野のコネクションを有していること」「創造性が人々にもたらす恩恵を深く理解し、芸術による社会貢献にも積極的であること」「リアルな芸術体験にこだわりながらも、オンラインでの展開にも意欲的であり、時代に即した発信に対応しうる柔軟性を備えていること」という観点から決定に至ったと述べている。

近藤良平のコメント

次期芸術監督就任にあたり
令和3年となり、未だ続く安心できない時代の中、彩の国さいたま芸術劇場の芸術監督就任のお話をいただきました。その驚くべき任命と決定に心から謝意を申し上げます。
大学で「ダンス」に出会い「舞台」という場所を知り「コンドルズ」をはじめました。たくさんのダンサー、役者、舞台関係者に出会い、そして蜷川幸雄さんにここ彩の国さいたま芸術劇場で出会い、転がるように時間が過ぎ今この場所にいます。
思いかえすと劇場には、人が人を呼びさらに人へと繋いでいくそんな景色が見えます。僕も決して一人でかけあがってきたわけではありません。みんなと共にやってきました。
劇場の扉をあけるとそこは楽しいところです。間違いありません。様々な人が行き交う場所、風が気持ちよくぬける劇場に、僕はしてゆきたいと思います。まずは次期芸術監督として、この彩の国さいたま芸術劇場と一緒に動き出したいと思います。
なにとぞよろしくお願いいたします。

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