細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』特報&ビジュアル&ストーリー公開

細田守監督の最新映画『竜とそばかすの姫』のストーリーが発表。あわせてビジュアルと特報が公開された。

細田守監督が脚本・原作を手掛ける同作の舞台は、全世界で登録アカウント50億人を突破するインターネット世界「U」。過疎化が進む高知の田舎町で父と暮らす17歳の高校生・すずが、幼い頃に母を事故で亡くし、心に大きな傷を抱えていたが、「U」と出会い、「ベル」というアバターで心に秘めてきた歌を歌うことによってあっという間に世界に注目される存在になるものの、やがてベルの前に、「U」で恐れられている竜の姿をした謎の存在が現れるというあらすじだ。

細田守監督は、『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』『サマーウォーズ』と、約10年に1度インターネットの世界を舞台にした作品を描いてきた。制作は創立10周年を迎えるスタジオ地図。

特報では、「ようこそ“U”の世界へ」「これは、私だけの秘密」といったテロップや、「U」の存在などが確認できる。

細田守監督のコメント

この『竜とそばかすの姫』は、“ずっと創りたいと思っていた映画”です。
アニメーション映画監督になる前から、自分もいつかこういう映画が作れたらいいなと思っていたものであり、今まで様々な作品を創ってきたからこそ、やっと今回実現できるようになりました。恋愛やアクション、サスペンスの要素もありつつ、一方で、生と死という本質的な大きなテーマもありエンタメ要素の高い映画になっていると思います。
僕は、若い人が面白く楽しく世界を変革していくのではないかと、インターネット世界を題材にした映画を今までにも創ってきました。インターネットは、誹謗中傷やフェイクニュースなどネガティブな側面も多いですが、人間の可能性を広げるとても良い道具だと思っています。インターネットそのものが変わってきている今、肯定的な未来に通じるような映画ができないかと考えていました。
去年来、普及するのにまだまだ時間がかかると思っていたインターネットを通じた仕事や生活が、常識と共に大きく変化し、未来に10年くらいぐっと近づいた気がしています。今までの常識に捕らわれずどんどん変化している時代の中で、変化していく世界についての映画を創るということに、どこか必然性を感じています。その一方で、最終的に大事にしないといけないものは変わらないのではないかとも思っています。私たちが代々受け継いできたものは、世の中が変化し、ツールや常識が変化しても受け継がれていくもの。それがよりはっきり見えてきているのが今の時代なのかなとも思っています。
圧倒的な速度で変わっていく世界と、自分たちにとって本当に大切な変わらないもの、それを今作で楽しんでいただければと思います。

作品情報

『竜とそばかすの姫』

2021年夏全国東宝系で公開 監督・脚本・原作:細田守
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