『全国学生オンライン演劇祭』の決勝進出作品が発表。クラウドファンディングプロジェクトがCAMPFIREで実施されている。
フルリモート劇団の劇団ノーミーツが主催する『全国学生オンライン演劇祭』。新型コロナウイルスの影響で様々な学校行事が中止となった背景を受け、学生たちが貴重なひと時を経験する一助となるべく立ち上げられた。
予選では87作品、総上演時間1500分を超える学生たちの作品が集まり、劇団地方民『なりひとの成人式』、on-line自宅部『死神』、法政大学I部演劇研究会『インタビュー』、NEW SPROUTS『今日は誰かの最後』、ウエストビワジマ『HAPPY?』が、3月28日に生配信される決勝に進出。審査員を中屋敷法仁(柿喰う客)、中島信也、ぶんけい、枝優花らが務め、優勝者には特典として劇団ノーミーツと共に作品制作する権利が与えられる。
クラウドファンディングプロジェクトの目標金額は150万円。集まった資金は『全国学生オンライン演劇祭』運営費用、参加学生への作品制作フォローアップ、決勝生配信の実施費用などに使用される。
中屋敷法仁のコメント
急速な成長と発展を遂げている「オンライン演劇」というジャンルに、あらゆる可能性に満ちた学生の皆様が挑戦することで、新たな時代を切り開く素晴らしい作品が生まれることに期待しています。演技の技術や脚本の発想などはもちろん、仲間たちと心から演劇を楽しむ姿勢を感じたいです。オンラインだからこそ実現する、
新しい才能との出会いを楽しみにしています。中島信也のコメント
ドキドキや。「青春」っちゅう、ヤバ甘酸っぱいアレがデジタルネットワークの上を駆け巡って僕のデスクトップに飛び込んで来よるらしい。誰も見たことない、誰も味おうたことのない「青春」っちゅう、ヤバしょっぱいに違いないアレが…2020年というとんでもない年が全く新しいとんでもない「青春」を産もうとしてる。僕にできることは予断やら想像やら知識やら経験やらを全部ほかして未知の「青春」を浴びるために裸になることだけや。ドキドキや。
ぶんけいのコメント
学生の皆様が生み出す新時代の産物を、最前線で見届けられることに胸がいっぱいです。
年々、いや、日に日に映像や演出の敷居は下がり、様々な作品がハイペースで生まれるようになりました。てか、淘汰されないよう努力しているぼくは、審査なんてしてる場合じゃないんだわ。でも、ここで未来の仲間に出会えるかもしれない。出会いましょう、オンラインで。枝優花のコメント
コロナ禍において新しいエンターテイメントの形がこうして広がっていくこと、また志をもって何かをやり遂げようとする姿にシンプルにリスペクト、喜びを感じます。常に新しいことには、未知に対する圧力や現状維持の保身など、様々な壁が現れます。けれども面白いものは必ず残るはず。同じ時代に生きる者として未来を応援したいです。