在日ベトナム人女性の覚悟と生き様を描く 映画『海辺の彼女たち』5月公開

日本・ベトナムの共同製作映画『海辺の彼女たち』が5月1日から東京・ポレポレ東中野ほか全国で順次公開される。

『第68回サンセバスチャン国際映画祭』新人監督部門、『第33回東京国際映画祭』ワールド・フォーカス部門などに出品された同作は、在日ミャンマー人の移民問題と家族の愛を描いた前作『僕の帰る場所』が『東京国際映画祭』アジアの未来部門グランプリを受賞した藤元明緒監督の長編2作目。技能実習生として働いていたアン、ニュー、フォンの3人のベトナム人女性は過酷な職場からの脱走を図り、不法就労という状況に怯えながらも故郷にいる家族のため、幸せな未来のために懸命に働き始めるというあらすじだ。

同作は藤元監督がかつてミャンマー人技能実習生から受け取ったSOSメールをきっかけに着想。実際の技能実習生や来日後に失踪した当事者、彼らを支援しているシェルターなどでの取材を重ね、脚本を執筆したという。キャスティングのためのオーディションは、ベトナム・ホーチミンとハノイで行なわれた。

今回の発表とあわせてポスタービジュアル、予告編が公開。なお同作は『第36回大阪アジアン映画祭』特別招待作品部門に出品。3月9日に大阪・シネ・リーブル梅田で上映される。

作品情報

『海辺の彼女たち』

2021年5月1日(土)よりポレポレ東中野ほか全国で順次公開
脚本・監督・編集:藤元明緒 出演: ホアン・フォン フィン・トゥエ・アン クィン・ニュー ほか 上映時間:88分 配給:株式会社E.x.N
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