アニメーション映画『クー!キン・ザ・ザ』の場面写真が到着した。
ソ連の政治体制を皮肉めいた視点で描いた映画『不思議惑星キン・ザ・ザ』をゲオルギー・ダネリヤ監督自身がアニメ化した同作では、現代ロシアを戯画化して風刺。モスクワの大通りでパジャマ姿の裸足の宇宙人と遭遇し、キン・ザ・ザ星雲の惑星プリュクにワープした著名なチェリストのチジョフとDJ志望の青年トリクが、ほとんど「クー!」しか言葉が存在しない異星人たちを相手に地球に帰ろうと奮闘するというあらすじだ。5月14日から公開。ゲオルギー・ダネリヤ監督は完成後の2019年に88歳で逝去し、同作が遺作となった。
場面写真には、釣鐘型の宇宙船が荒涼とした景色に着陸するシーンや、アニメ版メインキャラクターである小さなブリキのロボットの姿などが写し出されている。2Dセルアニメと手描き画像を模した3Dグラフィックスを交えて制作された同作では、実写版で俳優が演じていた異星人をキッチュなキャラクターに置き換え、ダネリヤ監督が思い描いたSFの世界観により近づけたという。
- 作品情報
-
『クー!キン・ザ・ザ』
2021年5月14日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開監督:ゲオルギー・ダネリヤ、タチアナ・イリーナ 音楽:ギア・カンチェリ 声の出演: ニコライ・グベンコ イワン・ツェフミストレンコ アンドレイ・レオノフ 上映時間:92分 配給:パンドラ
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?