映画『砕け散るところを見せてあげる』に寄せた著名人コメントが到着した。
4月9日から公開される同作は、『とらドラ!』『ゴールデンタイム!』で知られる竹宮ゆゆこの小説『砕け散るところを見せてあげる』をもとにした作品。正義感の強い高校3年生の濱田清澄は、学年一の嫌われ者である1年生の蔵本玻璃をいじめから救い出すことを試み、次第に心の距離を縮めていくが、やがて危険が迫り始めるというあらすじだ。濱田清澄役に中川大志、誰にも言えない秘密を抱える蔵本玻璃役に石井杏奈がキャスティング。『うさぎドロップ』『沈黙 サイレンス』などのSABUがメガホンを取った。
コメントを寄せたのは岩井俊二、白石和彌、斎藤工、片岡愛之助、中江有里、新木優子、宇垣美里、中村佑介、カミナリ。今回の発表とあわせて新たな場面写真が公開された。
岩井俊二のコメント
命とはつないでゆくもの。つながってゆくもの。
つなぎ、つながるその瞬間、光り輝くものである。白石和彌のコメント
ずっと口の中に血の味が広がり、押し潰されそうになりながらスクリーンを見つめた。
苦しみの中から生まれる愛の重さに、私はきっと何度もこの映画を見てしまうであろう予感を感じる。
この作品に出会ってしまった中川大志と石井杏奈の二人の役者を途轍もなく羨ましく思う。SABU監督の渾身の力作だ。斎藤工のコメント
SABU監督の元、中川大志さん石井杏奈さん、主演のお二人から放たれる成分に、気が付くと驚くほど深いところまで誘われていた。
観終わってから今一度このタイトルを想うと、胸が砕け散りそうです片岡愛之助のコメント
主人公が貫くヒーローとしての姿が羨ましくなるほどに格好良い。その思いが周囲の人々に変化をもたらし、怒涛のクライマックスを迎える。まさに衝撃作だ。
中江有里のコメント
ヒーローになるのは目的ではない、結果だ。
自分のためにではなく、誰かのために戦った時、本当の勝利を手にするのだろう。
清澄と玻璃は、まぎれもなく互いのヒーローとなった。新木優子のコメント
清澄の玻璃に対しての真っ直ぐな気持ちや正義感が清々しく、それを受けて変わっていく玻璃の表情がすごく魅力的で素敵でした。
物語の中を生きている石井杏奈ちゃんと中川大志くんの二人が綺麗に重なって、気付けば私も一生懸命に二人の恋を応援していました。真っ直ぐで切ない物語でした。宇垣美里のコメント
少年少女たちの眼差しは、澄み切ってキレイで痛々しく
チクリとした疼きが胸から離れない
人を好きになる気持ちの根幹にある、誰かを幸せにしてあげたいという思い
その思いの持つ強さのなんと美しいことか
大切な人の幸せのために自分を差し出せる人こそが、ヒーローなのだと思った中村佑介のコメント
「40にもなって青春映画なんて…」と気付けば2時間後。
目の前には過去の僕が笑っていて、とても恥ずかしくなった。
青春とは時期ではなく心の一部のことを指していたのですね。カミナリのコメント
よくある高校生の青春恋愛映画かと思ったら、とんでもない!
とにかく話が面白い︕ストーリーが「進む」「展開する」というよりは、徐々に「濃く」「深く」なっていく作品でした。
そして中川大志さん・石井杏奈さんの演技が素晴らしく、抜け出せなくなるくらいに引き込まれました。
アリ地獄みてーな映画だな!
- 作品情報
-
『砕け散るところを見せてあげる』
2021年4月9日(金)から新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国で公開監督:SABU 原作:竹宮ゆゆこ『砕け散るところを見せてあげる』(新潮文庫nex) 主題歌:琉衣“Day dream ~白昼夢~” 出演: 中川大志 石井杏奈 井之脇海 清原果耶 松井愛莉 北村匠海 矢田亜希子 木野花 原田知世 堤真一 配給:イオンエンターテイメント関連リンク
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?