ホン・サンス監督、脚本の映画『逃げた女』が6月11日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開される。
『第70回ベルリン国際映画祭』銀熊賞を受賞した同作の主人公は、5年間の結婚生活で一度も夫と離れたことのないガミ。韓国・ソウル郊外を舞台に、夫の出張中に初めての1人旅に出たガミが、バツイチで面倒見のいい先輩ヨンスン、気楽な独身生活を謳歌する先輩スヨン、旧友ウジンとの会話の中に隠された本心と、それをかき乱す男たちの出現を通して、少しずつ変わり始めていく様を描く。原題は『도망친 여자』、英題は『THE WOMAN WHO RAN』。
「愛する人とは何があっても一緒にいるべき」という夫の言葉を執拗に繰り返すガミ役を、ホン・サンス監督とは7度目のタッグとなるキム・ミニが演じるほか、共演者にソ・ヨンファ、ソン・ソンミ、キム・セビョク、イ・ユンミ、クォン・ヘヒョ、シン・ソクホ、ハ・ソングクが名を連ねる。ホン・サンス監督は編集と音楽を自ら担当。
今回の発表とあわせて予告編とポスタービジュアルが公開。予告編では、「旦那さんとはどう?」と訊かれたガミが「毎日一緒にいます、離れたことがない」と話す姿を始め、「あんたストーカーじゃない?」「人として接してくれませんか?」というやり取り、「旦那さんを本当に愛してる?」と問われたガミの「さあ、分からない」という返答などが確認できる。
ガミの姿が写し出されたポスタービジュアルには「ひとりになって見えてきたもの。」というコピーが添えられている。
- 作品情報
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『逃げた女』
2021年6月11日(金)からヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次公開監督・脚本・音楽:ホン・サンス 出演: キム・ミニ ソ・ヨンファ ソン・ソンミ キム・セビョク イ・ユンミ クォン・ヘヒョ シン・ソクホ ハ・ソングク 上映時間:77分 配給:ミモザフィルムズ
Special Feature
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