豊田利晃監督、脚本の映画『全員切腹』の製作が発表された。
同作は、『狼煙が呼ぶ』『破壊の日』の撮影場所となった架空の神社「狼蘇山」3部作の完結編。主演を窪塚洋介が務め、渋川清彦が出演する。音楽には切腹ピストルズ、鼓童の中込健太と住吉佑太、Mars89が参加。
豊田組ショップでは4月30日までクラウドファンディングプロジェクトを実施中。集まった金額によって長編、短編など映画の尺も変わるとのこと。
豊田利晃監督のコメント
今の世間を見回していると、「世が世なら、あいつら全員切腹だぜ」と思うことがしばしばあります。命をかけて責任を取る、スジを通すという慣習が美徳とされていた百年以上前の侍の生き方に憧れを抱きます。未来が見えにくい中、個人が誠実に生き抜いていくためのヒントを切腹の様式の中で追求したいと思いました。この混迷の時代にどのように生きるのが正しいのか? 生き方の美徳についての映画を作りたいと思っています。
映画とは壁に映しだされた光の虚像です。そして、その虚像の中でなら言えることがあるのです。「あいつら全員切腹だぜ」と映画の中でなら言える。映画作りはいつも自分の覚悟を試されている。