映画『ホムンクルス』の本編映像が到着した。
4月2日から公開される同作は、2003年から2011年まで『ビッグコミックスピリッツ』で連載され、累計発行部数400万部を記録した山本英夫の漫画『ホムンクルス』をもとにした作品。記憶も社会的地位もなくした主人公・名越進が、頭蓋骨に穴を開ける実験「トレパネーション」を受けたことで左目に人間の心の歪みが異形として見えるようになり、やがて自らの記憶に隠された真実と共に運命の歯車が動き出していくというあらすじだ。名越進役を綾野剛、監督を清水崇が務める。Netflixでの全世界独占配信も決定。
公開された映像は冒頭の2分20秒を切り取ったもの。手術の場面や、穴の向こう側から覗く目などが映し出されており、millennium paradeによるメインテーマ“Trepanation”が使用されている。
今回の発表とあわせて綾野剛と清⽔崇監督のコメントが公開。
綾野剛のコメント
自分のホムンクルスは何だと思うか
僕が“ホムンクルス”だとしたら、見えるのはその時に自分が生きている役だろうなと。
役が変わるたびに僕の“ホムンクルス”も変わっていくと思います。
これから見る人々へのメッセージ
清水監督が真剣に原作漫画に向き合った結晶が映像化されています。
完全オリジナルでもなく、原作をなぞっただけの完全原作モノでもない。
だからこそ映画化した意味があるんだと言える作品になりました。
映画館でも、Netflixでも、皆さんによきタイミングと状況で目撃してもらえたら幸せです。
また劇伴や主題歌も素晴らしいので、音楽好きにはぜひ映画館という爆音の中で体感してもらえたら幸いです。清⽔崇監督のコメント
自分のホムンクルスは何だと思うか
6~8歳くらいの、ずっと一人で遊んでいる男の子だと思います。
おそらく6歳の頃、幼稚園の砂場で遊んでいる時に生まれ、性分も14歳頃にはほぼ定まっていたと思います。
その頃に僕は大切な何かを置き忘れたまま、今に至ってしまっている気がしています。ずっとです。
周囲の人の言動や振る舞いを窺い、同時に存在する幾つかの世界を探り、怖がりながらも時に強がり、見えた感情や吸収した感覚を砂や粘土で自分色に形作っていく。
手前味噌ですが…拙作『呪怨』の白い男の子:俊雄、たぶんあんな姿ではないかと。
これから見る人々へのメッセージ
これは、少し変わった毛色の映画です。
皆さんが今まで観てこられたどんな作品とも違うかもしれません。
でも、皆さんの誰にでも触れ、エグって、寄り添ってくると思います。
“心の距離感や触れ合い”に怯え、閉ざし、癒され、開いて…皆さんの、身近にいてくれる人や世界の見方や感覚に少しでも何かしら生み落とせたら幸いです。
- 作品情報
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『ホムンクルス』
2021年4月2日(金)全国公開監督:清水崇 脚本:内藤瑛亮、松下育紀、清水崇 原作:山本英夫『ホムンクルス』(小学館『ビッグスピリッツコミックス』) メインテーマ:millennium parade“Trepanation” 音楽:ermhoi、江崎文武 出演: 綾野剛 成田凌 岸井ゆきの 石井杏奈 内野聖陽 配給:エイベックス・ピクチャーズ
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?