映画『うみべの女の子』が8月20日から東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開される。
浅野いにおが「思春期」「恋」「性」といった題材に挑んだ同名漫画を映画化する『うみべの女の子』。海辺の小さな街で暮らす中学生の小梅は、憧れの三崎先輩に振られたショックから、かつて自分のことを好きだと言ってくれた内向的な同級生・磯辺と関係を持ってしまい、徐々に磯辺への想いを募らせる一方、小梅に恋焦がれていたはずの磯辺は、その関係を断ち切ろうとし、2人の気持ちはすれ違ったまま、磯辺は過去にイジメを苦に自殺した兄への贖罪から、ある行動に出るというあらすじだ。
監督は『リュウグウノツカイ』などのウエダアツシ。小梅役の石川瑠華と磯辺役の青木柚のダブル主演となる。共演者は小梅の同級生・鹿島役の前田旺志郎、桂子役の中田青渚、三崎先輩役の倉悠貴、磯辺の父役の村上淳ら。劇伴音楽はworld's end girlfriendが担当する。挿入曲ははっぴいえんど“風をあつめて”。
浅野いにおのコメント
「小梅」と「磯辺」が確かにそこにいます。
より生々しく、より切実に。
10代の瞬きにノスタルジーを感じながらも、今現在の自分がその延長線上にいるということを再認識させてくれる作品でした。
そういえばいつだったか自分も、あの街の「小梅」であり「磯辺」だったのです。ウエダアツシ監督のコメント
およそ10年前、天才・浅野いにおの手で産み落とされた、濃厚濃密“青春の坩堝”のような傑作を、人との距離が少し遠くなってしまった今、映画化出来たことに運命を感じます。近くて遠く、自由で不自由、諦めているけど欲しかったあの頃。矛盾する感情の狭間で、性と愛に溺れ、過去と未来に縛られるふたり。この難題に若き才能、石川瑠華・青木柚と共に誠実に向き合い、果敢に挑み、行き着いた答えがスクリーンには映っています。はっきり言って自信作です。残酷なまでに輝かしいふたりの青春を是非劇場でご覧ください。
石川瑠華のコメント
最初、浅野いにおさんの漫画『うみべの女の子』を映画化するというお話を聞いたとき、衝撃を受けました。
でも、これは可能性でもあり、この素晴らしい原作を映画で伝えられたら、もっと素晴らしいのではないかと思うようになり、オーディションに参加しました。
私自身、大好きな作品であり、小梅としてこの作品の中で生きた時間は本当に幸せでした。
同時にこれまで感じたことのない大好きだからこその怖さも感じていました。
ウエダアツシ監督とは初めてだったので何度も作品について話し合いました。
私は、監督が暖かく包み込むような優しさで小梅や磯辺はもちろん、この作品に出てくる登場人物、そしてこの作品を愛していることを感じました。
どんな恋愛映画や青春映画の型にもハマらないパワフルな映画になっていると思います。
是非、公開を楽しみにしていただけたら嬉しいです。青木柚のコメント
今も尚多くの人に愛されている原作にこのような形で携わる事が出来るのはとても光栄であり、同時に不安でもありました。ですが磯辺という人間を知れば知るほど、その考え方や心情にどこか他人とは思えないようなシンパシーを感じ、何がなんでも磯辺を最後まで生き抜きたいと強く思うようになりました。浅野さんが描く生々しく繊細な世界、石川さんを通して伝わってくる小梅の葛藤、この原作を背負ったウエダ監督の思い、その全てが僕と磯辺を結びつけ、支えてくれました。多くの方々と共に心血を注いで取り組んだ作品です。
- 作品情報
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『うみべの女の子』
2021年8月20日(金)から新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで公開監督・脚本・編集:ウエダアツシ 原作:浅野いにお『うみべの女の子』(太田出版) 音楽:world's end girlfriend 挿入曲:はっぴいえんど“風をあつめて” 出演: 石川瑠華 青木柚 前田旺志郎 中田青渚 倉悠貴 宮崎優 高橋里恩 平井亜門 円井わん 西洋亮 高崎かなみ 村上淳 配給:スタイルジャム
Special Feature
Crossing??
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