瀬々敬久監督の新作映画『護られなかった者たちへ』の第2弾キャストが発表された。
今秋公開される同作は、東日本大震災に端を発して起こったある出来事から現代に続く物語を描いた中山七里の小説『護られなかった者たちへ』をもとにした作品。宮城県警捜査一課の笘篠誠一郎は、被害者が餓死させられる連続殺人事件を捜査する中で、出所したばかりの元模範囚・利根泰久の存在に辿り着くが、決定的な証拠が掴めないまま新たな事件が起こり、やがて裁かれなかった罪と罰、正義が交錯するというあらすじだ。知人を助けるために放火、傷害事件を起こした過去を持つ利根泰久役に佐藤健、利根を追う刑事・笘篠誠一郎役に阿部寛がキャスティング。
新たに出演が明らかになったのは、永山瑛太、緒形直人、岩松了、波岡一喜、奥貫薫、井之脇海、宇野祥平、黒田大輔、西田尚美、千原せいじ、原日出子、鶴見辰吾、三宅裕司。
永山瑛太は第1の事件の被害者である仙台市若葉区福祉保健センター課長・三雲役、緒形直人は第2の事件の被害者である杜浦市福祉保健事務所の元所長・城之内役、岩松了は清原果耶演じる円山幹子の上司・楢崎役、三宅裕司は出所した利根を見守る保護司・櫛谷役、波岡一喜は震災で母親を亡くした「カンちゃん」の伯父・鈴木役、奥貫薫は笘篠の亡くなった妻・紀子役、井之脇海は円山の同僚・菅野役、鶴見辰吾は連続殺人事件の捜査指揮をとる笘篠の上司・東雲役を演じる。
永山瑛太のコメント
護られなかった者たちへ。
瀬々監督は、真っ直ぐに芝居をみてくれます。そしてしっかりと芝居をつけてくれます。
また一緒に作品作りに携わることができて、嬉しい気持ちでドキドキしながら現場へ向かいました。
瀬々監督が今、この御時世に発信したいメッセージとは何なのか、この映画を通じて、皆様の胸の内にある答えをみつけて、明日へと繋げていただけたら幸いです。緒形直人のコメント
瀬々組の現場は、相変わらずいい緊張感に包まれていました。瀬々監督からは、『今回は物語の縦軸に関与する人物です。人間臭く演ってください。』との言葉を頂き、監督の創り上げる作品の中にしっかり根を生やす事を心掛けて演じました。
3.11から10年…そしてコロナ禍。
誰もがこの作品の中に入り込み混沌とした社会を考えることでしょう。この物語を多くの方々に見届けて頂きたいと思います。
- 作品情報
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『護られなかった者たちへ』
2021年秋公開監督:瀬々敬久 脚本:林民夫、瀬々敬久 原作:中山七里『護られなかった者たちへ』(NHK出版) 音楽:村松崇継 出演: 佐藤健 阿部寛 清原果耶 林遣都 永山瑛太 緒形直人 岩松了 波岡一喜 奥貫薫 井之脇海 宇野祥平 黒田大輔 西田尚美 千原せいじ 原日出子 鶴見辰吾 三宅裕司 吉岡秀隆 倍賞美津子 配給:松竹
Special Feature
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