アニメーション映画『アイの歌声を聴かせて Sing a Bit of Harmony』の声優陣が発表された。
今秋公開される同作は、『サカサマのパテマ』『イヴの時間』の吉浦康裕が原作、監督、脚本を務める長編オリジナル作品。景部市高等学校に転入し、優れた学力と運動神経、底抜けの明るさでクラスの人気者となったシオンが、自身の歌声によって孤独なサトミに変化をもたらし、やがて同級生たちの心を動かしていく様を描く。アニメーション制作はJ.C.STAFF。
サトミの幸せを願うシオン役を土屋太鳳、クラスで孤立するサトミ役を福原遥、サトミの幼なじみで機械マニアのトウマ役を声優初挑戦の工藤阿須加が演じるほか、ゴッちゃん役に興津和幸、アヤ役に小松未可子、サンダー役に日野聡がキャスティング。音楽を高橋諒、作詞を松井洋平、歌を土屋太鳳が担当する。
今回の発表とあわせて新たな特報映像とティザービジュアル、場面写真が公開。シオンが「サトミ! 今、幸せ?」と訊ねる姿から始まる特報映像では、サトミの「私は1人で大丈夫だから」という言葉、シオンが歌唱するシーン、トウマが「サトミ、昔から頑張り屋だったから」と話す様子、「幸せになるためだったら、何でもするよね」という声などが確認できる。
登場人物たちの姿が写し出されたティザービジュアルには「さあ、うたおう」というコピーが添えられている。
土屋太鳳のコメント
主人公のシオンは、相手がどうすれば幸せになるのかを気遣う優しさも持っていて、素敵な子だと思います。
私自身にとって大切な役になるだろうという予感がありました。だから選んでいただけたときは嬉しい気持ちでいっぱいでした。
吉浦監督が「誰でも幸せにしてしまうシオンの健気さを大切にしたい」とおっしゃっていて、「寂しい気持ちのときも、明るくしゃべってほしい」というディレクションを受けたことが印象的でした。
私は母から「大切なものを大切にできないと、大切な人も大切にできない」と教わったことがあって、『アイの歌声を聴かせて』はその言葉を思い出させてくれる作品でした。人と人の繋がりや、想いを伝えることの尊さを実感できて、皆さんに力を与えてくれる作品になっています。そういった気持ちが伝わってもらえたら嬉しいです。
劇中楽曲“ユー・ニード・ア・フレンド ~あなたには友達が要る~”について
ミュージカル風の曲でリズムが心地良く、シオンの心情も伝わってくる曲なので、彼女の気持ちを込めながら歌いました。どれだけ言葉に感情を乗せられるのかが重要になる曲です。皆さんの背中を押して勇気をあげるような曲ですから、応援する気持ちが伝わるように歌うことを心がけました。福原遥のコメント
『アイの歌声を聴かせて』は温かく愛に満ちているところに私は惹かれました。ストーリーが進むにつれて予想外の出来事が次々と起きるので台本のページをめくる手が止まらなくて、あっという間に読み終えてしまいました。
「絶対に出るんだ!」という気持ちでオーディションに挑んだので、実際に役が決まったときは大喜びしました。
サトミは正義感が強くて真面目でしっかり者で…「どストレート」に生きている女の子です。その強さゆえに一見冷たいように思えてしまうかもしれませんが、本当は優しい子です。
人とあまり上手く話せなかったサトミがシオンと出会って、どのように変わっていくのか。アニメーションを楽しんで、彼女たちの生き方から何かを受け取ってもらいたいです。
土屋さんがシオンの優しさが胸に染みわたるような歌声を披露されているので、ぜひ注目してほしいです。工藤阿須加について
僕はアニメが大好きで、役者の道を目指すときには「いつか声の仕事にもチャレンジしたい」という気持ちがあったので、初めてアニメに携われるということに興奮しました。
トウマは機械マニアで、好きなものに対して熱心に取り組める男の子です。その一方で、幼馴染のサトミに昔から好意を寄せているものの、自分の想いをなかなか伝えられないでいます。「THE 真っ直ぐ」で僕が好きな王道の作品の主人公たちに近いキャラクターなので、皆さんも共感できて、応援したくなると思います。
『アイの歌声を聴かせて』はシオンに振り回されながら、個性的な高校生たちが幸せになっていくストーリーですが、実は台本を読んだときに泣いてしまったんです。それぐらい引き込まれる内容で、絶対に良い作品にしようという熱意を込めて全力で演じました。その気持ちが皆さんに少しでもお伝えできたら嬉しいです。
- 作品情報
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『アイの歌声を聴かせて Sing a Bit of Harmony』
2021年秋全国公開監督・脚本・原作:吉浦康裕 脚本:大河内一楼 音楽:高橋諒 アニメーション制作:J.C.STAFF 配給:松竹
Special Feature
Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?