高橋久美子の小説集『ぐるり』が4月16日に刊行される。
2012年から作家、詩人、作詞家として活動している高橋久美子。初の小説集となる同書には19篇の短篇が収録されている。装画と挿絵を奈良美智が担当。
同書には西加奈子、モモコグミカンパニー(BiSH)がコメントを寄せている。
高橋久美子のコメント
私達は地球のどこかですれ違っている――。
登場人物たちの過去・現在・未来のどこかが、かすかにクロスする物語を描きたいと思いました。
すれ違うだけで出会うことのなかった人、ある瞬間だけ一緒に過ごした人、物や気配だけが今も残っていたりすること。
そういう何気ないものが積み重なってできた、奇跡のような今日を歩いているのだと思います。西加奈子のコメント
鳥の目線ではなく、もちろん神の目線でもなく、もしかしたら作家の目線でもない。
まるっきり人間の目線で、人間のすぐ隣にいながら、これを書いている。モモコグミカンパニー(BiSH)のコメント
「振り向いて」と本の中から聞こえたような気がした。
それは今まで気が付かなかった私自身の心の声だったのかもしれない。
- 書籍情報
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『ぐるり』
2021年4月16日(金)発売 著者:高橋久美子 価格:1,540円(税込) 発行:筑摩書房