山田洋次監督の最新映画『キネマの神様』の新予告編が到着した。
8月6日から公開される同作は、原田マハの小説『キネマの神様』をもとにした作品。ギャンブル漬けで借金まみれだが映画を愛してやまないゴウが、幻の作品となった自身の初監督作品『キネマの神様』の脚本を約50年ぶりに見つけ出したことから、止まっていた夢が再び動き始めるというあらすじだ。家族に見放されたゴウ役を沢田研二、夢を追い求める助監督時代のゴウ役を菅田将暉、ゴウのかつての仲間で名画座の館主テラシン役を小林稔侍、若き日の映写技師テラシン役を野田洋次郎が演じる。当初はゴウ役に志村けんがキャスティングされていたが、志村が新型コロナウイルス感染症で逝去したため、沢田研二が代役を務めた。
RADWIMPS feat.菅田将暉の主題歌“うたかた歌”を使用した新予告編には、老いたゴウが映画を観賞するシーンをはじめ、若き日のゴウが撮影に臨むシーン場面、映写技師時代のテラシンらの姿、永野芽郁演じる若き日の淑子が「ゴウちゃんは今私がいなきゃダメなんです。私はゴウちゃんに幸せにしてもらおうなんて思ってません!」と声を荒げる様子、「間違えたんだよ、あいつは」「淑子ちゃんは不幸だったって言うのか? 今からやり直せばいいだろう!」というやり取り、「あなたを愛したから、神様に出会えた――」というコピーなどが確認できる。
菅田と野田が、ゴウとテラシンの役柄と重なりあうように歌詞にあわせて歌い分けしている“うたかた歌”は、もともと主題歌と意識して制作された楽曲ではなく、野田が「あの世界が音としてもこの世にずっと残っていってほしい」という思いから完成させ、「監督にこのデモをお渡しください」と贈ったものだったという。映画のプロデューサーが曲に感銘を受け、「過去と現代、現実と虚構、そして天国を繋ぐこの特別な曲を、ゴウとテラシンを演じた菅田さんと野田さんに歌ってもらい、主題歌とすることで映画が完成すると確信した」と主題歌に起用したとのこと。
- 作品情報
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『キネマの神様』
2021年8月6日(金)から全国公開監督:山田洋次 脚本:山田洋次、朝原雄三 原作:原田マハ『キネマの神様』(文春文庫) 主題歌:RADWIMPS feat.菅田将暉“うたかた歌” 出演: 沢田研二 菅田将暉 永野芽郁 野田洋次郎 北川景子 寺島しのぶ 小林稔侍 宮本信子 配給:松竹
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