『WOWOWオリジナルドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」』が8月から放送、配信される。
同作の原案は、BL研究家の金田淳子が板垣恵介の漫画『グラップラー刃牙』を、「この作品、濃厚BLなのでは?」と発想したことから生まれたエッセイ『「グラップラー刃牙」はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ』。文房具メーカーに勤務する児島あかねは、『グラップラー刃牙』の格闘家たちの肉体美や言動にBLの可能性を見出し、カップリング妄想に浸っていたが、大事なプレゼンを控える後輩・竹野や上司・梶原、同級生の柴本との再会によって平穏な日々が揺らぎ始めるというあらすじだ。全7話。各話終了後にTELASAでも配信される。
主人公の児島あかね役を演じるのは、同作がWOWOW初主演作品となる松本穂香。表面上は卒なく仕事をこなす文具デザイナーだが、本来の姿は身近な物までBLに置き換えてしまうBL愛好家というキャラクターだ。
監督を山岸聖太が務め、脚本を上田誠(ヨーロッパ企画)、音楽を王舟が手掛ける。
松本穂香のコメント
初めて題名を聞いた時、「何が何?」と理解が追いつかず笑ってしまったのを覚えています。
題名から面白い予感が滲み出ているし、監督は山岸聖太さんだし、、、
これは絶対面白い!!とワクワクしたのを覚えています。
いざ頂いた脚本を読んでみると、すごくしっちゃかめっちゃかな世界観!いい意味です。BL好きな乙女の頭の中を具現化すると、こんなにもカラフルな世界になるのだなぁと楽しい気持ちになりつつ、その膨大なセリフ量に圧倒されました。
大変な撮影ではありましたが、とにかく楽しかったです!
刃牙ファンの方も、刃牙初心者の方も、楽しんで頂ける内容になっているかと思います。ぜひお楽しみに。金田淳子のコメント
私の本は、板垣恵介先生の人気格闘マンガ『グラップラー刃牙』シリーズについて、男同士のラブが描かれているのでは? すなわち、BL(ボーイズラブ)なのでは?と妄想して読み解いていくという奇書です。このように自由に妄想をしつつ少年マンガを読むというのは、オタク女子にとってはごく一般的な習性なのですが、私のフリーダムな感想文が、板垣恵介先生から許可を頂いて商業書籍として出版できたのは、出版業界でもかなり異例なことだと思います。板垣先生、刃牙さん、ありがとうございます。
その後、「この本を原案としてドラマ化したい」という企画書を頂戴したわけですが、奇書を堂々と出版した私の目から見ても、ドラマ化という発想があまりにも奇怪で、最初は「騙されているのでは?」と思いました。しかし意外にも私を騙そうとする陰謀ではなく、まじめな企画だったので、「わたしは一向にかまわんッッ」とお返事しました。
主演が演技派として高名な松本穂香さんに決まったときは、非常に嬉しく思いました。このドラマのヒロインは私自身ではないので、年齢も経歴も性格も私とは違うのですが、ある意味で「私を擬人化したら松本穂香さんになる」ということですよね。たいへん光栄に思っています。
ドラマ化については、制作チームを信頼して何もかもお任せしています。
『グラップラー刃牙』シリーズのファンも、妄想なら我にも語らせろという
オタク女子も、松本穂香さんのファンも、それぞれに楽しんでいただけると思います。
- 番組情報
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『WOWOWオリジナルドラマ「グラップラー刃牙はBLではないかと考え続けた乙女の記録ッッ」』
2021年8月から放送、配信監督:山岸聖太 脚本:上田誠(ヨーロッパ企画) 原案:金田淳子『「グラップラー刃牙」はBLではないかと1日30時間300日考えた乙女の記録ッッ』(河出書房新社) 音楽:王舟 出演:松本穂香
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Crossing??
CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?