映画『1秒先の彼女』に寄せられた著名人コメントが到着した。
6月25日から東京・新宿ピカデリーほか全国で公開される同作は、『第57回金馬奨』で5部門を受賞したラブストーリー。何をするにもワンテンポ早く、仕事も恋もパッとしないヤン・シャオチーが、ダンス講師とデートするはずだったバレンタインの翌日に目覚め、「消えた1日」を探し始めるというあらすじだ。郵便局に勤務するアラサーのヤン・シャオチー役にリー・ペイユー、何をするにもワンテンポ遅く、シャオチーに思いを寄せるバスの運転手ウー・グアタイ役にリウ・グァンティンがキャスティング。監督と脚本をチェン・ユーシュンが務めた。
コメントを寄せたのは、角田光代、土井裕泰、ジェーン・スー、宇垣美里、山内マリコ、今泉力哉、水川かたまり(空気階段)、ものすごい愛、トミヤマユキコ、川島小鳥、小谷実由、清田隆之(桃山商事)、田中里奈、門間雄介、中井圭、SYO、DIZ、岡田寛司(映画.com)、ねむようこ。今回の発表とあわせてねむようこの描き下ろしイラストも公開された。
角田光代のコメント
人生において、せっかちでも、あるいはのんびりしすぎでも、私たちは失敗するし、いろんなものをなくす。
でもだいじょうぶ、いつかきっと奇跡のように帳尻は合うんだ、と背中をたたいてくれるような映画でした。土井裕泰のコメント
ポップなのにノスタルジーを喚起させる映像と、ユーモアと切なさを絶妙に溶け合わせたチェン監督の世界に気持ちよく身を委ねました。
世の中のペースと上手く折り合えない主人公たちへの眼差しの優しさと、ラストにそっと差し出されたメッセージに思わず落涙。ジェーン・スーのコメント
隅から隅まで可愛くて、かなりファンタジックで、ちょっぴりホラーでもあるかも。
不可思議な謎がすべて回収されていく爽快感!宇垣美里のコメント
ポップで不思議な世界観にケラケラ笑って癒され救われた。
周りを羨んで焦ってしまうこともあるけれど私はきっと、私のままで大丈夫。山内マリコのコメント
こんな映画、観たことない。
まぎれもなく、まったく新しい、物語の可能性に満ちたラブストーリー!今泉力哉のコメント
映画に流れる時間がずっとかわいい。
早く生きるのと遅く生きるならどっちの方がいいかななんて考えた。水川かたまり(空気階段)のコメント
人は人を許せなくて許せて。
ゆっくり戻って戻って戻って、半歩進めば良いんじゃないですかね。たぶん。ものすごい愛のコメント
クスッと笑えるシーンの連続なのに、いつかの小さな痛みを思い出す。
ありえない展開に巻き込まれていくうちに、まるで自分の物語のようだと思わされる。
自分のテンポが誰かと合うことは、こんなにも救われるのか。トミヤマユキコのコメント
まさかの展開に振り回される楽しみと、時折ぶっ込まれる胸キュンに身もだえする喜び、どっちもあって最高でした!
川島小鳥のコメント
またマイベスト映画を更新してしまいました。愛しい。
この映画の中に住みたい。緑豆の豆花(トウファ)食べたい。小谷実由のコメント
少し先を行くあの子と少し後に来る彼。
その間を通り抜ける時間と記憶たちが2つの視点から覗いてみるとたまらなく愛おしい。清田隆之(桃山商事)のコメント
何をするにも1テンポ遅れてしまう男は、目の前に何度奇跡が転がってきても決して焦らなかった。
届くかわからない手紙を出し続けながら、20年以上もかけて育んできた気持ちはダテじゃないのだ。田中里奈のコメント
気付いたら引きこまれてる摩訶不思議な恋の物語。
何気なく過ごす日々の中で、知らないところで誰かを救ったり、支えられたり。
当たり前の毎日がより愛おしく感じました。門間雄介のコメント
90年代に映画界から姿を消したチェン・ユーシュンが、失った時間を取り戻すかのように、真の復活を果たしたことが本当に嬉しい。
中井圭のコメント
時差を活かした斬新でポップな描写に目を奪われるが、誰もが愛される価値があるという現代が忘れがちな真実を示す誠実さに、心が奪われた。
SYOのコメント
あったかくて、優しくて、不器用だけどロマンチックで面白い。
運命の人に出会ったみたいな映画だ。何度も「好き」って言いたくなる。DIZのコメント
みんなはどんどん先に進んで、自分は取り残されてる、と落ち込んでばかりの私に“すべては完璧なタイミングで起きる”と、この映画は教えてくれた。
岡田寛司(映画.com)のコメント
「ワンテンポ早い彼女」と「ワンテンポ遅い彼」。
この圧倒的に不一致なキャラクターとそれぞれの物語がまさかこんな風に絡み合っていくなんて…!驚きと感動に満ちた傑作!ねむようこのコメント
ピュアラブなのかちょっとホラーなのか。
でも二人のリズムが重なる瞬間に立ち会えたようで嬉しくなる映画でした。
- 作品情報
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『1秒先の彼女』
2021年6月25日(金)から新宿ピカデリーほか全国で公開監督・脚本:チェン・ユーシュン 出演: リウ・グァンティン リー・ペイユー ダンカン・チョウ ヘイ・ジャアジャア 上映時間:119分 配給:ビターズ・エンド
Special Feature
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CINRAメディア20周年を節目に考える、カルチャーシーンの「これまで」と「これから」。過去と未来の「交差点」、そしてカルチャーとソーシャルの「交差点」に立ち、これまでの20年を振り返りながら、未来をよりよくしていくために何ができるのか?