3Dアニメ映画『トゥルーノース』マシュー・ワイルダーのメッセージ動画到着

3Dアニメーション映画『トゥルーノース』の音楽監督マシュー・ワイルダーのメッセージ動画と本編映像が到着した。

6月4日から東京・日比谷のTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される『トゥルーノース』は、『アヌシー国際アニメーション映画祭』長編コントルシャン部門にノミネートされた作品。政治犯強制収容所に送還され、過酷な生存競争の中で他人を欺くヨハンが、愛する家族を失ったことをきっかけに「生きる」意味を考え始め、やがて自身の戦いに他者を巻き込んでいく姿を描く。同作が初監督作品となる清水ハン栄治がメガホンを取り、実際に収容体験を持つ脱北者や元看守などにインタビューを行ない、約10年の歳月をかけて制作した。

アニメーション映画『ムーラン』の劇中曲などを手掛けたマシュー・ワイルダーは、清水監督がプロデュースした『happy - しあわせを探すあなたへ』の試写に参加し、監督の心と世界観に惹かれたと説明。その後、『トゥルーノース』の音声収録のために自身のスタジオを提供したことがきっかけとなって、「どんなかたちでもいいので協力したい」と思ったとのこと。楽曲制作について、監督と韓国と日本の文化について長時間話をし、リサーチもした上で、「『ムーラン』と同様、西洋と東洋の曲調の融合を心がけました。でも、このストーリーはとても壮大かつ普遍的なもので、楽曲もそれを補足するものにしたかったのです」と明かし、「この作品の感情表現は今までのアニメーションでの試みをはるかに超えています。この貴重な作品に少しでも関われたことを本当に誇りに思います」と締めている。

本編映像には、薄暗い坑道の中で過酷な労働を強いられるヨハンが、監視員に「生産性を上げるには歌いながら動くのが効果的です」「私どもは歌いながら我が最高指導者を讃え、歩調を合わせるべきです」と提案する姿や、仲間と共に合唱する場面などが映し出されている。

ワイルダーと共に本編に登場する楽曲“マンセー”を含むオリジナルサウンドトラックを制作した清水監督は、「この作品が12万人の収容者たちをもしかしたら救うことに貢献できるかもしれない、という僕の思いにマシューも快く賛同してくれた」「アニメ映画はサントラが大事。例えば、『アナと雪の女王』だと『Let It Go』が思い浮かぶように本作でもきちんと意識して作りたかった」とコメント。『トゥルーノース オリジナル・サウンドトラック』は現在販売中だ。

作品情報

『トゥルーノース』

2021年6月4日(金)からTOHOシネマズ シャンテほか全国で公開
監督・脚本:清水ハン栄治 音楽:マシュー・ワイルダー 声の出演: ジョエル・サットン マイケル・ササキ ブランディン・ステニス エミリー・ヘレス 上映時間:94分 配給:東映ビデオ
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